「アニメのアカデミー賞」といわれる国際アニメーション協会主催のアニー賞。36回目を迎えた今年度の授賞式が開催され、11部門で候補(17ノミネート)だった「カンフー・パンダ」がビデオゲーム賞を含めノミネートされた全部門を制覇し、映画カテゴリーの賞を独占した。一方、8部門候補の「WALL・E/ウォーリー」と5部門候補の「BOLT」は無冠に終わっている。
これまでの今年度アカデミー賞前哨戦で、「WALL・E/ウォーリー」の独走を許していた「カンフー・パンダ」。しかし、アニー賞では主要賞である長編アニメーション賞のほか、監督賞(ジョン・スティーブンソン、マーク・オズボーン)、脚本賞、視覚効果賞、音楽賞、キャラクターアニメーション賞、美術賞、キャラクターデザイン賞、絵コンテ賞、声優賞(ダスティン・ホフマン)、ビデオゲーム賞の11冠に輝く圧勝だった。
アニー賞過去35回の歴史では、ビデオゲーム賞を除く10部門16ノミネートが最多タイで、同じくビデオゲーム賞を除く10部門受賞も最多タイ。「カンフー・パンダ」はアニー賞の歴史に深く名を刻むこととなった。
一方、前哨戦で長編アニメーション賞をほぼ独占し、ロサンゼルス映画批評家協会賞などでは作品賞に輝いた「WALL・E/ウォーリー」は8部門すべてで受賞を逃し、「BOLT」も無冠に終わっている。アカデミー長編アニメーション賞の行方が気になるところだ。
☆第36回アニー賞 おもな結果◆長編アニメーション賞
「カンフー・パンダ」
◆監督賞
ジョン・スティーブンソン、マーク・オズボーン 「カンフー・パンダ」
◆脚本賞
「カンフー・パンダ」
◆視覚効果賞
「カンフー・パンダ」
◆音楽賞
「カンフー・パンダ」
◆キャラクターアニメーション賞
「カンフー・パンダ」
◆美術賞
「カンフー・パンダ」
◆キャラクターデザイン賞
「カンフー・パンダ」
◆声優賞
ダスティン・ホフマン 「カンフー・パンダ」
◆ビデオゲーム賞
「カンフー・パンダ」(Activision)