日本テレビが火曜22時枠のドラマを廃止、同枠ドラマを振り返る。

2009/01/21 16:58 Written by Narinari.com編集部

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日本テレビが現在放送中の亀梨和也主演ドラマ「神の雫」をもって、火曜22時枠のドラマを廃止すると、デイリースポーツが報じている。同枠は伝統の「火曜サスペンス劇場」(通称:火サス)、「ドラマ・コンプレックス」と続いた2時間ドラマ枠を“解体”し、新たな視聴者層の獲得を目的として2007年4月に新設された1時間の連続ドラマ枠。これまで「神の雫」を含め8作品が放送されてきたが、いずれも視聴率が低迷していた。

同枠の第1弾として放送されたのは、平成14年度の文化庁メディア芸術祭のマンガ部門で、浦沢直樹の「20世紀少年」や佐藤秀峰の「ブラックジャックによろしく」など、並み居る作品を上回る評価で大賞を獲得した作品が原作の「セクシーボイス アンド ロボ」(2007年4月〜6月)。当時、人気急上昇中の松山ケンイチが主演という話題性のある作品だったが、初回に12.5%を記録して以降は視聴率一けた台と低迷。また、愛知県長久手町で発生した民家立て籠もり警官射殺事件を連想させるとして第7話が放送中止となる不運なども重なり、同枠第1弾として良いスタートを切ることができなかった。

その後、「探偵学園Q」「有閑倶楽部」「貧乏男子」は、平均11〜12%とふた桁の視聴率をキープしていたが、2008年4月から放送された「おせん」以降、「学校じゃ教えられない!」「オー!マイ・ガール!!」「神の雫」はいずれも平均視聴率が一けた台で推移している。同じ時間帯にフジテレビ(関西テレビ)系の連続ドラマが放送されている上に、新たに掘り起こそうとした若い視聴者層をこの時間帯に取り込むことができなかった。

なお、日本テレビはほかに水曜22時と土曜21時の2つのドラマ枠があるが、こちらは存続が決まっており、「水曜日は働く女性に向けたドラマ、土曜日は若い人に向けたドラマに特化」(デイリースポーツより)していくという。

☆日本テレビ系火曜22時枠のドラマと視聴率
07年春「セクシーボイス アンド ロボ」(松山ケンイチ)平均7.6%
07年夏「探偵学園Q」(神木隆之介)平均11.2%
07年秋「有閑倶楽部」(赤西仁)平均12.7%
08年冬「貧乏男子」(小栗旬)平均11.7%
08年春「おせん」(蒼井優)平均9.2%
08年夏「学校じゃ教えられない!」(深田恭子)平均6.5%
08年秋「オー!マイ・ガール!!」(速水もこみち)平均7.5%
09年冬「神の雫」(亀梨和也)平均8.9%※
※09年1月20日の第2話終了時点。
※視聴率はすべてビデオリサーチ調べ。

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