英国アカデミー賞ノミネート、話題の2作品が最多11部門候補に。

2009/01/19 10:07 Written by モノメトロ編集部

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今年度の米映画賞レースで注目されている「スラムドッグ$ミリオネア」と「ベンジャミン・バトン数奇な人生」。米アカデミー賞に向けて現在は「スラムドッグ〜」が1歩リードしているが、この2作品が第62回英国アカデミー賞でともに最多となる11部門にノミネートされた。「ダークナイト」が9部門、「チェンジリング」が8部門で続いている。

ナショナル・ボード・オブ・レビューやゴールデングローブ賞などで作品賞に輝いた「スラムドッグ〜」。今年度アカデミー賞作品賞の本命との呼び声も高く、英国アカデミー賞作品賞にもノミネートされた。ライバルは「ベンジャミン・バトン〜」をはじめ、「Milk」「フロスト×ニクソン」「愛を読むひと」と、ほぼおなじみの顔ぶれだ。

1990年代は英国アカデミー賞作品賞受賞作が米アカデミー賞でも作品賞に輝くことが多かったが、00年代に入ってからは「グラディエーター」と「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」のみ。そのため、「今回の受賞を逃した作品が米アカデミー賞作品賞の最有力候補」とする見方もあるようだ。

一方、俳優部門では、「ベンジャミン・バトン〜」で主演男優賞候補となったブラッド・ピットが「バーン・アフター・リーディング」で助演男優賞にもノミネート。ゴールデングローブ賞で主演女優賞と助演女優賞に輝いたケイト・ウィンスレットは「愛を読むひと」が主演扱いされており、「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」との2作品で主演女優賞にWノミネートされた。主演女優賞の本命とされているアン・ハサウェイ(「レイチェルの結婚」)とサリー・ホーキンス(「Happy-Go-Lucky」)は候補から外れている。

[第62回英国アカデミー賞 主要部門ノミネート]
◆作品賞
「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」
「フロスト×ニクソン」
「Milk」
「愛を読むひと」
「スラムドッグ$ミリオネア」
◆監督賞
クリント・イーストウッド 「チェンジリング」
デビッド・フィンチャー 「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」
ロン・ハワード 「フロスト×ニクソン」
スティーブン・ダルドリー 「愛を読むひと」
ダニー・ボイル 「スラムドッグ$ミリオネア」
◆主演男優賞
フランク・ランジェラ 「フロスト×ニクソン」
デブ・パテル 「スラムドッグ$ミリオネア」
ショーン・ペン 「Milk」
ブラッド・ピット 「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」
ミッキー・ローク 「The Wrestler」
◆主演女優賞
アンジェリーナ・ジョリー 「チェンジリング」
クリスティン・スコット・トーマス 「I've Loved You So Long」
メリル・ストリープ 「ダウト −あるカトリック学校で−」
ケイト・ウィンスレット 「愛を読むひと」
ケイト・ウィンスレット 「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」
◆助演男優賞
ロバート・ダウニー・Jr. 「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」
ブレンダン・グリーソン 「In Bruges」
フィリップ・シーモア・ホフマン 「ダウト −あるカトリック学校で−」
ヒース・レジャー 「ダークナイト」
ブラット・ピット 「バーン・アフター・リーディング」
◆助演女優賞
エイミー・アダムス 「ダウト −あるカトリック学校で−」
ペネロペ・クルス 「それでも恋するバルセロナ」
フリーダ・ピント 「スラムドッグ$ミリオネア」
ティルダ・スウィントン 「バーン・アフター・リーディング」
マリサ・トメイ 「The Wrestler」
◆最優秀イギリス映画賞
「ハンガー」
「In Bruges」
「マンマ・ミーア!」
「Man on Wire」
「スラムドッグ$ミリオネア」
◆長編アニメーション賞
「ペルセポリス」
「WALL・E/ウォーリー」
「バシールとワルツを」
◆ライジング・スター賞
マイケル・セラ
ノエル・クラーク
マイケル・ファスベンダー
レベッカ・ホール
トビー・ケベル

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