ブレーブス入団の川上憲伸投手、米誌が投手王国復活のキーマンに。

2009/01/17 23:55 Written by コジマ

このエントリーをはてなブックマークに追加


1月13日に米大リーグ、アトランタ・ブレーブスと3年契約を結んだ川上憲伸投手。年俸は、同級生の上原浩治投手(ボリティモア・オリオールズと契約)を大幅に上回る推定3年2400万ドル(約21億6000万円)で、球団の期待が感じられる金額だ。これに対して川上投手は、1月15日の会見で「最大限の力を出して頑張りたい。具体的な数字目標を挙げると重圧になるので、まずは1年間先発ローテーションを守りたい」との決意を表明した。

そんな川上投手を、米スポーツ専門誌スポーツ・イラストレーテッドがブレーブス躍進のキーマンに挙げている。同じく新加入のハビアー・バスケス投手(前シカゴ・ホワイトソックス)やデレク・ロー投手(前ロサンゼルス・ドジャース)との30代トリオによる「投手王国」復活を期待しているようだ。

ブレーブスは1991年から14季連続でナ・リーグ東地区優勝の偉業を成し遂げ、95年にはワールドシリーズを制覇したが、ここ数年は低迷が続いている。昨季は72勝90敗の地区4位と、過去17年で最低の成績を記録した。

昨季ナ・リーグ首位打者のチッパー・ジョーンズ内野手をはじめ、中軸打線は他球団と比べても強力。低迷の原因は、かつてグレッグ・マダックス投手(引退)、トム・グラビン投手、ジョン・スモルツ投手を擁し「王国」と呼ばれた投手力の低下にあるとされている。特に今オフは、通算210勝のスモルツ投手がボストン・レッドソックスへ移籍したことから、先発陣の補強は至上命題だった。

こうした中で加入してきた日本人投手に対し、同誌は「能力は未知数」のため、ローテーションでは昨季12勝のバスケス投手、同14勝のロー投手、新人ながら昨季13勝のジャイア・ジャージェンズ投手に続く4番手に挙げながらも、65マイル(約105キロ)のスローカーブをはじめとした豊富な球種や、91マイル(約146キロ)の速球が武器と紹介。投手のタイプはホルヘ・キャンピーヨ投手に似ており、カッター(カットボール)の出来によっては平均以上の成績を残すと予想した。これについては、川上投手も入団会見で「遅いカーブとカットボールが中心になる」と語っている。

しかし同誌は、もしカッターが通用しなければローテーションでキャンピーヨ投手の後ろに回るだけでなく、シーズン半ばには若手有望株であるトミー・ハンソン投手に先発投手の座が奪われるとした。また、昨季の不調を勘案し、「川上の誕生日(6月22日)頃まではハンソン投手が必要」とも提言している。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.