「大工さんの朝ご飯味」「リス肉味」のポテトチップスはどんな味?

2009/01/14 14:17 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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「ポテトチップスの発祥の地」は米国ですが、同国で人気のフレーバーは意外と限られています。プレーン(塩味)、バーベキュー味、サワークリーム・オニオン味といった定番中の定番に加え、チリペッパー味、ソルト&ビネガー味などのフレーバーが一般的。もちろん、そのほかのフレーバーがないわけではなく、ピクルス味、グワカモーレ味といった斬新なモノもあるものの、あまり浸透はしていません。

逆に海外のほうが、ポテトチップスのフレーバーには多様性がある印象を受けます。日本だと「ご当地限定」や「期間限定」のフレーバーが山ほどありますし、中国ではマンゴーやライチ味、はたまた緑茶という商品もあるようです。物珍しさを好む食文化のある場所ほど、ポテトチップスの多様性も広がっているのかもしれません。

しかし、食べ物に関してはあまり関心がなさそうな英国でも、ポテトチップスに対しては意外と気合いが入っているようです。英最大のポテトチップス・メーカー「ウォルカーズ」では、このたび一般公募した斬新なフレーバーの中から、ファイナリストに選ばれた6種類のフレーバーを実際に発売。これがまた、「オニオン・バジー」(インド料理)、「ビルダーズ・ブレックファスト」(英国の大工さんの朝ご飯の風味)、「フィッシュ&チップス」(英国のトラディッショナル料理)、「ケイジャン・スクゥィール」(直訳するとリス肉のケイジャン風料理)、「チリ&チョコレート」(メキシコ風)、さらに「クリスピーダック&ホーシンソース」(北京ダックと甜麺醤)という、英国らしいフレーバーのみならず、国際色あふれるモノがずらりと並んでいます。

「フィッシュ&チップス」「オニオン・バジー」「クリスピーダック&ホーシンソース」「チリ&チョコレート」(メキシコ料理に「モーレ」という、チョコとチリペッパーのソースを使った料理が存在する)あたりはなんとなく想像ができますが、「ビルダーズ・ブレックファスト」はちょっと難しい。なんでもソーセージ、大豆の煮物、目玉焼きなどが「すべて味わえる」フレーバーなのだそうです。

それにしても一番気になるのは、リス肉味です。公式サイトにあるそれぞれのフレーバーの由来を読むと、これを考案した男性は普段から野生のリスに攻撃されることがあり(リスは意外とアグレッシブな動物です……)、それの仕返しもかねて今回の「フレーバー」を思いついたそう。ちなみに「ウォルカーズ」は原材料に「リスは一切使っていません」とのことで、動物愛護の観点からは特に問題はないようです。

これらファイナリストの新フレーバーたちは、期間限定で英国で販売されたあと、さらなる一般公募で一品だけが継続販売される予定。果たして生き残るのは、どのフレーバーになるでしょうか。

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