撮影した写真を、すぐにネットへアップロードできる無線LAN対応のデジカメが増えてきた。SNSやブログ、写真共有サイトなど、ネットで写真を扱う機会が増えているだけに、ユーザーにとっては便利な機能だが、ソニーはこの機能をさらに使いやすくしたコンパクトデジタルカメラ「サイバーショット DSC-G3」を1月16日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭小売価格は55,000円前後になる見込み。

「DSC-G3」はIEEE 802.11 b/g準拠の無線LAN機能を搭載することで、自宅の無線LAN環境や、屋外の公衆無線LAN環境を経由してネットに写真をアップロードできるデジカメ。新しいのは、世界で初めてフルブラウザ「NetFront Browser」を搭載しているため、より多くのネットサービスに写真をアップロードできるほか、ウェブサイトの閲覧もできる点だ。

アップロードの仕方は2つある。一つ目は予め設定されている提携サイト（5つ）へのアップロードの場合。本体の「WLAN」ボタンを押すと、事前に設定済みの無線LANアクセスポイントへ接続され、自動的にSNS「mixi」や画像共有サイト「Picasaウェブアルバム」などの提携サイト一覧が表示される。アップロードしたいサービスを選んだあとは、「画像を選択する」「アップロードボタンを押す」だけ。難しい作業は全くない。

提携サイト以外にアップロードしたいときに活躍するのが、「DSC-G3」の目玉でもあるフルブラウザだ。ソフトウェアキーボードを使えるため、フルブラウザにURLを打ち込むことでどのサービスにもアクセスできるので（※ウェブサイト、Flashコンテンツによっては、正しく表示できない場合もアリ）、あとは通常パソコンで行うアップロード手順を踏めばOK。また、フルブラウザはウェブサイトの閲覧のほか、ソフトウェアキーボードを使ってWebメールのやり取りもできる。

デジカメとしてのスペックは有効1010万画素CCD、光学4倍ズーム、4GBの内蔵メモリ、タッチパネル方式の3.5型ワイド液晶、笑顔検出の「スマイルシャッター」機能、外部メモリはメモリースティックデュオ、メモリースティックPROデュオ、メモリースティックPRO-HGデュオなど。撮影した写真を日付順にカレンダー表示できる「日付ビュー」、「人物の顔」「こどもの顔」「赤ちゃんの顔」「笑顔」で見たい写真だけを絞り込める「画像絞り込み」など、多彩な画像管理機能も備えている。