「M-1」審査員のオール巨人が総評公開「3組の差はほとんどない」。

2008/12/24 06:17 Written by Narinari.com編集部

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12月21日に行われた「M-1グランプリ2008」でNON STYLEが頂点に輝いてから3日。依然としてネットでは、敗者復活から決勝の最終決戦にコマを進めた「オードリーのほうが上だった」とするオードリー派と、「NON STYLEは幅広い世代で笑えるよくできた漫才で、結果は妥当」とするNON STYLE派による激しい議論が交わされている。どちらが上だったのか、結果は結果として受け止めるべきところだが、例えばmixiの日記キーワードランキングでは12月21日、22日と連日「オードリー」が1位になっているように(NON STYLEは21日が12位、22日が上位30位圏外)、少なくともオードリーが今年の「M-1」における“台風の目”であり、最も関心を集めたコンビだったのは間違いない。

例年以上に、賛否両論を呼んでいる今年の「M-1」。実際のところ、プロの目にはどのように映っていたのだろうか。そうした疑問に答えるべく、審査員を務めたオール巨人がブログで「M-1」の「寸評・総評?」を公開している。

まず、オール巨人は「審査員のやらせ、事前の出来レース等は、本当に本当に全く有りません!有ればもし有れば僕は出ません!降ります!」と、ネットに渦巻く「吉本興業枠説」や「敗者復活からの優勝は絶対になかった説」などの出来レースを完全否定。また、審査員同士が得点を調整しているのではないかとの疑惑に対しても「審査員席で横を覗いているとか、意見を合わす等、絶対無いです」と否定している。

そして「M-1」が終わったあとにビデオ(テレビ放送されたもの)をチェックしたところ、「あの場で見るのとビデオ(テレビ)で見るのは、若干と言う言葉では足りない位の違いは有ります、現場で見ると面白くないコンビがテレビで見ると面白く感じる!又その逆の現象も確かに有ります」と感じたそうだ。その上で「視聴者の方には、申し訳無いのですが、やっぱり僕等は現場優先に成るのは分って頂きたいです!」と、現場の空気、雰囲気での審査が優先すると強調している。

決勝の結果がNON STYLEに5票、オードリーに2票と差が付いたことについては「投票は5対2の大差のように成っていますが、この数字で評価をしては間違いだと思います、本当のところナイツが優勝候補筆頭でしたし、3組の差は殆ど無し」と説明。そしてNON STYLEの優勝に疑問の声が上がっていることについても触れ、「NON STYLEの笑いの数・大きさは、現場に居た方は分るのですが…凄かったです。しかし残念ですがテレビを見ると本当に伝わり難いな〜って感じました その辺で疑問が出たりするのでしょうが…」と、テレビと現場の「伝わり方の違い」を痛感しているようだ。

さらにオードリーについては「今、まさに旬に向かって!先月より今月!先週より今週!昨日より今日!と人気実力共に上がって来ていますね、もしM-1がもう少し先に開催されてると、オードリー君だったかも知れませんね」と、その実力を認め、大いに可能性を感じている様子。どちらが勝ってもおかしくはなかったと見ているのは間違いなさそうだ。


☆ダイノジ大谷は「オードリー、素晴らしかった。実はかなりグッときた」

ダイノジの大谷ノブ彦も、12月22日に更新されたブログのエントリーで今年の「M-1」について触れている。大谷ノブ彦は最終決戦に残った3組を「M-1の本質を知り尽くしていたのは石田君(※NON STYLE)」、「最後の最後でM-1に合わせることを拒否したのがナイツ」、「お笑いがとにかく好きで好きで、またセンスにも恵まれているのがオードリーのツッコミで、見ているだけで笑える存在にまで化けたのがオードリーのボケ」と総評。その上で「オードリー、素晴らしかった。実はかなりグッときた」と、特にオードリーの名を挙げて絶賛している。


☆オール巨人やダイノジ大谷のコメントを見たネットの反応は?

オール巨人が真摯にネットの反応に対して回答していることや、丁寧に自分なりの総評を伝えていることに、ネットでは「巨人師匠はホントにいい人だなぁ」「ここまで丁寧に書いてくれる人ってそうはいないと思う」「とても勉強になった」と好意的な反応がほとんど。また、ダイノジ大谷に対しては「ナイツの分析は納得させられる」「芸人から見てもオードリーは神がかっていたのか」という感想とともに、「おまえも頑張れ」と辛口のツッコミも入れられている。

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