熱烈なファンに支持されつつも、メンバーのスキャンダルが相次いで報じられている「KAT-TUN」。こうした状態に、ファンからは「何でKAT-TUNはジャニーズ事務所にかばってもらえないのか」などの疑問が上がっているほどだ。また、一部のメディアからはメンバー間の不仲や仕事がない状態が続いているとも伝えられている。その真偽は不確かながら、グループにとって決して良い状況とは言えないだろう。

そんなKAT-TUNに新メンバー加入の噂が業界内に流れていると、東京スポーツが報じている。同紙によると、KAT-TUNに“投入”されるのは復帰間近といわれている元「NEWS」の草野博紀。本人復帰の目玉となるほか、バラバラ状態となっているKAT-TUNの起爆剤になる狙いがあるという。

草野博紀は2003年にNEWSのメンバーに選出され、森内貴寛が学業専念のため脱退すると最年少メンバーとしてグループを支えた。しかし、05年の内博貴に続き、06年に飲酒問題を起こして芸能活動を自粛。同年末には事務所から謹慎を解かれ、内博貴とともに少年隊主演の舞台に出演したが、その後は表舞台には出ず、今年4月から米ニューヨークに留学していた。

そんな草野博紀が極秘に帰国したと報道されたのは、つい先日のこと。その際には、一足早く復帰した内博貴のソロコンサートにゲスト出演し、その後にNEWSへ復帰すると見られていた。

ところが今回の報道によると、NEWSではなくKAT-TUNに加入するというから驚きだ。その理由として、芸能プロダクション関係者は「現在、KAT-TUNにはリーダーシップを発揮する人物が誰もいない。それぞれが勝手に動いていてバラバラな状態。そこに草野を投入することで“化学反応”を起こそうとしているんです。草野は一度、地獄を見てはい上がってきた男。KAT-TUNメンバーもいい意味で刺激を受けるはずですよ」（東京スポーツより）と語っている。また、本人復帰の目玉とする狙いもあるようだ。

ただ、88年生まれの草野博紀はKAT-TUNでも最年少メンバーとなる。事務所が期待するリーダーシップが、個性的なメンバーがそろうKAT-TUNの中で発揮できるかは疑問だ。そのためか「KAT-TUN入りはあくまでも暫定的な話のようです。最近、緩みきっているKAT-TUNに気合を入れさせるために、事務所幹部が情報を流したと聞いています」（同紙より）との話も浮上している。

草野博紀の帰国にあたって、ジャニー喜多川社長が「活動解禁から1年。そろそろ自分の道を行かなければならない。内容次第で今後、ソロでやるか、グループでやるか判断するつもり」という考えを示したとされ、今回も「草野は来年早々に復帰するための準備をしている最中」（同紙より）との情報が伝えられている。NEWS復帰、ソロデビュー、KAT-TUN加入のいずれかは分からないが、あとひと月ほどで草野博紀が表舞台に復帰するのは間違いないようだ。