2年連続で欧州チャンピオンズリーグ4強に3クラブが残り、昨季はチェルシーとの決勝を制してマンチェスター・ユナイテッドが優勝するなど、再び世界に存在感を示しているサッカー・イングランド1部のプレミアリーグ。そんなプレミアリーグが、世界のファンを対象に行った調査「Barclays Global Fans Report 2008」を発表した。その中の現役選手人気投票で、今年度の世界年間最優秀選手賞（バロンドール）受賞者であるFWクリスティアーノ・ロナウド選手（マンチェスターU）らを抑え、同賞3位のスペイン代表FWフェルナンド・トーレス選手（リバプール）が1位に輝いた。

この調査は、プレミアリーグの冠スポンサーである英銀行バークレイズが世界185カ国3万2,000人以上のファンを対象に行ったもの。好きな現役・歴代の選手、監督などについて質問している。

現役選手で人気ナンバーワンだったF・トーレス選手の支持率は38％。3位のC・ロナウド選手だけでなく、リーグの象徴的存在である2位のイングランド代表MFスティーブン・ジェラード選手（リバプール）も抑えるという堂々の1位だ。これはプレミア1年目で得点王ランキング3位と健闘したほか、欧州選手権（ユーロ2008）での活躍が要因となっているのだろう。

一方、歴代選手部門では、アーセナルのエースとして約8年間プレミアリーグでプレーしたフランス代表FWティエリ・アンリ選手（現バルセロナ）が34％の支持を得て首位。ジェラード選手はここでも2位にとどまっている。

また、監督部門では現役、歴代ともにマンチェスターUのアレックス・ファーガソン監督が1位で、プレミアリーグで指揮を執ってほしい監督ではロシア代表のフース・ヒディンク監督がトップとなった。さらに、プレミアリーグでプレーしてほしい他リーグの選手として、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ選手（バルセロナ）がトップ。F・トーレス選手同様、今年度のバロンドールを惜しくも逃したメッシ選手（獲得投票数2位）だが、54％と半数以上のファンがイングランドへの移籍を望んでいるようだ。