ドラマ「美味しんぼ」新作は来春、原作・構成の雁屋哲は20%超え誓う。

2008/12/14 22:43 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


1983年の連載開始から25年、発売された単行本は102巻を数える、言わずと知れた料理マンガの金字塔「美味しんぼ」(作:雁屋哲/画:花咲アキラ)。これまでアニメ、ドラマ、映画にもなるなど、積極的なメディア展開を見せてきたが、2007年11月の「新美味しんぼ PART2」を最後に新作制作がストップしていたドラマ版が、来春にも帰ってくることが明らかになった。

来春放送予定の新しいドラマに関する情報は、原作者の雁屋哲が自身の公式サイト「雁屋哲の美味しんぼ日記」で明かしたもの。12月13日付けで更新された日記で「来年の春、放映の予定の『美味しんぼ』のテレビドラマの構成をしなければならない」「前回までのテレビドラマは、プロデューサーに全てお任せしてきたのだが、今回は、最初の構成から私にしてもらいたい、と言うことになった」とつづっている。

自ら構成を担当するにあたり、視聴率にもストイックな姿勢を見せており、「何としてでも、視聴率を20パーセント以上取ることが至上命題だ」と明言。「今テレビ局も不況で苦しんでいる。そんな時に、制作費のかかる『美味しんぼ』を作るのだから大変だ。何としてでも、良い成績を上げなければならない」と意気込みを語っている。

「美味しんぼ」のドラマ化は、来春の新作が通算8作目。1990年代に制作された5作は唐沢寿明が、2007年に制作された2作はTOKIOの松岡昌宏が主人公の山岡士郎役を演じている。唐沢寿明版は原作のキャラクターに忠実な雰囲気に作られ、視聴率的にも全5作平均が16.8%を記録するなど、概ね好評だった。

しかし、松岡昌宏版は唐沢寿明版を超えるインパクトを残すことができず、視聴率的には2007年1月放送の「新美味しんぼ」が14.1%、同11月放送の「新美味しんぼ PART2」が11.1%と苦戦。そうした近作の状況を考えると、雁屋哲が言及している「視聴率20%超」はかなり高いハードルであることが分かる。

来春の新作が「松岡昌宏続投」となるのかどうかも含めて、詳細はまだ分かっていない。ただ、フジテレビのプロデューサーに代わり、雁屋哲が構成を手がけることで、ドラマ版に劇的な変化が起きる可能性はある……かもしれない。続報を楽しみに待ちたいところだ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.