年末に京都の清水寺で大々的に発表される「今年の漢字」（主催：日本漢字能力検定協会）。今年は過去最高の応募総数11万1,208通の中から、断トツの6,031通を集めた「変」が選出されている。日本の政局の“変化”や、米国のオバマ次期大統領が訴えた“変革”、世界的な不況による“変動”など、良くも悪くも変化に富んだ一年だったことが「変」が選ばれた理由だ。

ちなみに、2位以下は「金」「落」「食」「乱」「高」「株」「不」と続いている。圧倒的な支持を集めた「変」だけでなく、いずれも今年の世相をよく表しており、どれが選ばれてもさほど違和感はなかったかもしれない。

さて、そんな「今年の漢字」に選ばれた「変」だが、実はニフティが11月26日に開催したブロガーイベント「Word of the Year ’08」にて、今年の「ブロガーが考える今年の漢字」として選んだ漢字も「変」だった。

このイベントは一般ブロガーとココセレブ（＝ニフティのブログサービス「ココログ」で日記やコラムを書いている、各界の著名人や文化人のブログ）の著名人など約100名と共に、2008年の「コトバ」を振り返る企画。ブロガーの事前投票から多かった漢字上位5つ（「変」「崩」「金」「迷」「壊」）の中から、ディスカッションを通して「変」が選出されていた。

「今年の漢字」と同じ漢字を事前にブロガーが選んでいたことについて、ニフティは「『ブロガーが考える今年の漢字』が、世相を表すものとして有名な『今年の漢字』と同じという結果は、いよいよブログという存在が、世論を形成し、また世論を代表する時代が到来したと考えられる」としている。