森の中で「調律されたピアノ」発見、置いた人や目的は謎のまま。

2008/11/26 13:43 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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意外な落し物というのは何かと想像力を刺激しますが、米国でハイウェイを運転していると時折、それこそ事故につながりそうな、それはそれは大きな落し物まであるので大変驚きます。ベッドのマットレス、椅子、冷蔵庫などなど、日本ではお目にかかれないようなモノがたくさん。そういえば、年末になるとクリスマス・ツリーもよく落ちています。

たぶん所有者が(配達費をセーブするために)自分の車の上にくくりつけて、家まで運んでいる最中に落下してしまったものなのでしょうが、いきなり目の前に現れたとしたら、本当にパニック状態に。米国のハイウェイでは実際、頻繁に交通事故の現場を見かけるのですが、こうした落し物が原因になっていることも少なくないのかもしれません。

しかし今回マサチューセッツ州のハーウィッチという地域で発見された「落とし物」はなんだかロマンチックなもの。なんと森の中にピアノが放置されていたのというのです。しかもきちんと調律されており、演奏も可能。さらに椅子まで置かれて、いつ誰が来て演奏しても大丈夫な状態だというから驚きです。近くを散歩していた女性が偶然発見し、警察に通報したのですが、依然として誰が何のために置いたのか、さっぱり判らないそう。

このピアノはボールドウィン社という、米国でも有名な会社が製造したもの。廃棄するにしても、かなりもったいない代物なのです。なのでこれまた謎は深まるばかり。

ロマンチックなストーリーを想像すれば、枯れ葉が舞う秋の空の下で、ピアノを奏でてみたいアーティストがピアノを持ち出した、なんてストーリーが浮かびます。でも、実際には日本でも社会問題化している、ただの不法投棄だったというオチが待ち受けているかもしれません……。

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