山本高広ピンチ、織田裕二の所属事務所が「モノマネ禁止」通達か。

2008/11/23 23:37 Written by コジマ

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先日、年末恒例である「新語・流行語大賞」の候補語が発表された。全60候補語の中には「本当に流行したの?」という言葉も少なくないが、お笑い芸人の山本高広による織田裕二のモノマネ「キターー!!」のノミネートは、多くの人が納得しているのではないだろうか。本人だけでなく先輩芸人も連発していることから「飽きた」との声があるものの、お笑い番組が多い年末年始もお茶の間を席巻することが予想されていた。

ところが、年末年始に「キターッ!」が聞けなくなるかもしれない事態が発生している。織田裕二の所属事務所が、民放各局に向けて「モノマネ禁止」を通達してというのだ。このニュースを報じている「アメーバニュース」によると、織田裕二が主演する映画「踊る大捜査線3」(2010年夏公開予定)を製作していることなどから、特にフジテレビが過敏に反応しているという。

山本高広のレパートリーは幅広いが、「キターー!!」以外にも「地球に生まれて良かったぁぁ!!」など、中心は織田裕二ネタだ。モノマネされている織田裕二側からのクレームについて、山本高広は「まったくない」としていたが、織田裕二は今年7月のドラマ制作発表会見で「僕は笑えない。見ていると心配になっちゃいますよ。この人は、これで食っていけるのかな」とコメントするなど、不快感をあらわにしていた。

今回、所属事務所が民放各局へ発したとされる通達は「物真似を企画される際には、(真似される)本人のイメージを尊重していただくようなルール作りをお願いしたい」(アメーバニュースより)というもの。「禁止」までは言及していないものの、これでは山本高広も織田裕二のモノマネがしづらくなってしまうだろう。

さらに、「踊る大捜査線3」のクランクインを控え、歌手活動も支援しているフジテレビは、キャスティング会議で「山本はまずいな〜。フジテレビ的にまずい」(同)などと山本高広の起用に難色を示すバラエティ番組プロデューサーもいるとのこと。また、「週刊現代」によると、「踊る大捜査線」の撮影スタッフが「現場のスタッフの間ではもちろん『キターッ!』は禁止事項。ただでさえ神経質になっている織田さんが、機嫌を損ねたりしたら大変ですからね」と証言している。

真面目に話していることをネタにされれば、誰しも良い気分はしないもの。「週刊文春」は、山本高広のレパートリーの1つになっているフジテレビ系「めざましテレビ」キャスターの大塚範一氏も、モノマネについて「挨拶がない」と周囲に怒っていたと報じている。

しかし、これまで有名人の多くがお笑い芸人によるモノマネを許容していることから、ネットでは「織田さん器ちっちゃいなー」「このせいで『度量の小さい俳優』イメージが付いちゃったね」などの声が飛び交っている。また、「むしろモノマネは宣伝効果があるのような気がする。俺、織田裕二なんて気にしてなかったけど、山本見てからはドラマとか気になるようになった。ネタ元がわかったほうが面白いし」との指摘もあった。

関係者の「他の番組や他局は分かりません。ただ少なくとも自粛ムードは広がるでしょう。すでに収録済みの番組はまさか放送差し止めはないでしょうけどね。ただもし今後、山本をキャスティングしても織田裕二のモノマネは見られないか、もしくはあったとしても『キターッ』の第一声は聞けないかも、しれませんねぇ」(アメーバニュースより)という証言を裏付けるかのように、11月20日放送のテレビ朝日系「いきなり!黄金伝説。」では織田裕二ネタを封印し、小沢一敬や中尾彬、DAIGOらのモノマネを披露していた山本高広。だが、共演したお笑い芸人の狩野英孝から「山本さんのネタを結構見てきたけど、一番似てないかも」と言われるなど、苦戦の様子をにじませていた。織田裕二ネタ以外のヒット作が生み出せるかどうかが、今後の活動を左右しそうだ。

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