もしゴルフのラウンド中に、突然尿意をもよおしてしまったら。広いゴルフコースの周囲にトイレがなかった場合、少なくともラウンドにかかる数時間はグッとこらえながらプレーを続けるしかない。木々に囲まれたゴルフコースなので、誰も見ていないうちに木陰でそっと立ち小便をしてしまう……というのはもちろんご法度だ。

でも、尿意をもよおすのは生理現象。事前にトイレに行ったり、あまり水分を取らないようにしたりと、周到に準備をしておいても、時にはどうしようもない場合だってある。そんな緊急事態を回避することを目的に、ゴルフクラブメーカーのユーロクラブが、ある意味斬新なゴルフクラブを開発した。なんと、グリップの部分に簡易トイレ（男性用）が付いているという、「まさか」の発想のゴルフクラブだ。価格は24.95ドルで、同社サイトで注文を受け付けている。

使い方は超シンプル。尿意をもよおしたらゴルフクラブ先端のキャップを取り外し、筒状の空洞の中に直接放尿する。済んだらキャップを締め、あとは通常のゴルフクラブとして使っても良い。キャップはねじ式なので、どれだけ振り回しても外れることはない……はずだ。

ただ、いくら緊急事態とはいえ、人前で用を足すのは気が引けるもの。そこでユーロクラブは小便をしていることが周囲から見えないよう、グリップの部分を覆うためのタオルも付属させた。これでゴルフのプレー中に尿意をもよおしても、周囲の目を気にせずに安心して放尿できる、ということのようだ。

ちなみに、このゴルフクラブに貯められる尿の量は500ml。成人男子の尿意が限界まで我慢したときに、一度に出される尿量は500ml程度と言われている。結構、ギリギリの容量だ。

なお、「携帯トイレを持ち歩けば良いのではないか」「数ホールごとにトイレはあるところが多いから必要ないのでは」「ゴルフクラブに付ける必然性がなさすぎる」との指摘があることを付け加えておく。