「『ヤッターマン』の放送休止多すぎる」読売新聞に苦情掲載される。

2008/11/19 17:43 Written by Narinari.com編集部

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1977年の誕生から30年の時を経て、今年1月から日本テレビ系で放送中のアニメ「ヤッターマン」。メインキャラクターのガンちゃんやアイちゃんなどの声優は刷新されたものの、悪役のドロンジョ、ボヤッキー、トンズラー、ドクロベーの声優には30年前と同じ声優を揃えるなど、新しくも懐かしい、新旧のファンが楽しめる内容となっている。そんな「ヤッターマン」に対してのある“苦情”が、11月18日付けの読売新聞テレビ欄に掲載された。

その“苦情”は次のような内容だ。

◎読売新聞に寄せられた苦情
タイトル:休止多い「ヤッターマン」
内容:日本テレビ系10日の「ヤッターマン」は、秋の番組改編で2か月以上の休止を経て、久々の放送だった。今年、30年ぶりに復活し、オールドファンにとってはうれしい限りだが、レギュラー番組にもかかわらず、放送休止が多すぎる。毎週楽しみにしているファンを裏切らないでほしい。(神奈川県・会社員・33)(同様1通)

「ヤッターマン」は本来ならば毎週放送されるレギュラー番組なのだが、北京五輪中継や番組改編期の特番放送に加え、前に放送している「名探偵コナン」の拡大放送などによって休止になる週が多く、不満を募らせているファンが少なくない。この“苦情”はそうしたファンの声を代弁した内容だ。

そこでブログ「悠々日記」では、実際にどの程度休止となっているのかを検証している。同サイトによると、「ヤッターマン」は1月の放送開始から現在まで25回+特別編1回が放送されているが、最近は特に放送回数が減っており、9月8日の第24回放送以降は、11月10日に第25回が放送されただけ。約2か月で1回。これは明らかに少ない。

放送休止が多い理由についてはさまざまな憶測を呼んでいるが、そのひとつに、一時10%近くだった視聴率が現在は5%前後と低迷していることが大きいのでは、との見方がある。確かに19時台に視聴率ひと桁、しかも5%以下となれば厳しい数字だと言わざるを得ない。ただ、通常は視聴率が低迷すれば打ち切りになりそうなものだが、「ヤッターマン」は2009年に実写映画版の公開を控えているため、そこまでは「視聴率が低くても、放送休止をはさんで『延命』しながらでも続けなければならない」という日本テレビ側の事情が存在しているのかもしれない。

ファンにしてみれば、打ち切りにならずに見られるのは嬉しいけど、放送休止が多いのはフラストレーションが溜まる。そんな打ち切りと放送休止の狭間で生まれる今回の“苦情”のような不満は、まだしばらく続くことになりそうだ。

なお、11月24日には1時間スペシャル「ヤッターマン限定版 今夜限りのドロンボーVSドロンボー! 生瀬・ケンコバ・深キョンにあのヒーローも登場SPだコロン!」の放送が予定されている。実写映画版でドロンボーの3人を演じている深田恭子、生瀬勝久、ケンドーコバヤシが登場する特別版だ。それに続き、12月1日は「歴代三悪オールスター勢揃いだコロン!」(通常の30分枠)、12月8日は「決戦!江戸でグーだコロン!(仮)」(同)を放送予定。年末は特番編成となるため、再び放送休止を挟むことになるが、それまでは3週連続で「ヤッターマン」が楽しめる。ファンの人はお見逃しなく。

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