「オグシオ」ペア解消はテレビ局のデマが原因か、潮田獲得競争で。

2008/11/18 23:07 Written by コジマ

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北京五輪で準々決勝に進出し、ビジュアル面からもバドミントンの注目度を上昇させた「オグシオ」こと小椋久美子、潮田玲子(ともに三洋電機)ペア。11月11日には年内でのコンビ解消を正式に発表し、全日本総合選手権女子ダブルスでは5連覇で有終の美を飾った。涙の抱擁に感動した人も多いのではないだろうか。

北京五輪での敗退後に引退を考えたという潮田選手は、現役続行を宣言したものの「4年後のロンドン五輪は見えない」とし、2012年のロンドン五輪に向けて明確なビジョンを持っている小椋選手との温度差が生じた。全日本総合選手権後の会見でも、「実はオグッチから『違う子と、ロンドンを目指したい』と言われた」とペア解消の真相を明らかにしていたが、その一方で噂されていた「不仲説」を否定し、発展的解消であることを強調している。

そんな「オグシオ」ペア解消について、テレビ関係者の流したデマが遠因になっていると、11月18日発売の「フラッシュ」が報じている。同誌によると、芸能界に興味を示した潮田選手の獲得を巡ってテレビ局や三洋電機の思惑が複雑に絡み合っているのだという。

北京五輪でのメダルを手土産に芸能界入りを目論んでいたとされる潮田選手。当初は毎日放送が獲得に乗り出していたが、契約金の問題から後発のフジテレビとTBSの一騎打ちに。ところが、北京五輪の準々決勝敗退でそのプランが崩れてしまった。そこで潮田選手は、キャスターなどの仕事をこなしながら小椋選手とのペア続行を考えたものの、三洋電機の喜多努監督が「そんなに甘いもんじゃない」(同誌より)と一喝。潮田選手はバドミントン一本に切り替えている。

これに驚いたのがフジテレビとTBSだ。頭の回転が速く会見などでの受け答えが抜群にうまいという潮田選手は、「バドミントン界の先輩である陣内貴美子キャスターよりも、評価は高い」(内外タイムスより)そうで、テレビ局にとってはすぐにでも獲得したい人材だろう。フジテレビは「すぽると」での起用、TBSはアスリート系タレントである水野裕子のようなイメージで売り出すこと目論んでいるようだ。そのため「方向性の違いから、あの2人は仲違いをしはじめた」(フラッシュより)というデマを新聞記者たちに流すテレビ関係者まで現れたという。

この“情報”によって取材が殺到し、嫌気がさした潮田選手はペア解消だけでなく引退する方向に傾きかけたのだそう。これに対して、今度は三洋電機側が慌てる。潮田選手をCM起用している同社だが、フリーになってしまえば出演料が高騰するのは当然のこと。来春に同社を買収するパナソニックの意向も加わり、2社で慰留に務めたそうだ。これにより、潮田選手はペア解消も現役続行することを決意している。

内外タイムスによると、潮田選手はここへきてロンドン五輪に向けてのモチベーションが上がり、「オグシオ」復活の可能性も出てきたという。協会、テレビ局、企業の思惑が複雑に絡み合った潮田選手の進路。「潮田はバドミントンを始めたのは7歳と早く、しかもスパルタのクラブだったため、競技自体に飽きはじめていた」(フラッシュより)、「現役続行も、あと1年だろう」「芸能界最強の女子アナ専門のプロダクション『フォニックス』への転身も、有力視され始めている」(内外タイムスより)などの情報も出てきており、いまだ不透明な状況だ。

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