篠塚コーチがWBC打順構想披露、岩村や松井稼らはスタメン外れる。

2008/11/17 23:22 Written by コジマ

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来年3月に開催される第2回ワールド・ベースボール・クラシックに向け、着々と準備を進めている野球日本代表。11月12日には原辰徳監督を支える6人のコーチが発表され、山田久志氏(投手コーチ)、伊東勤氏(総合コーチ)といった監督経験者のほか、米大リーグの事情に詳しい与田剛氏(投手コーチ)らが就任した。また、原監督の腹心である巨人の篠塚和典打撃コーチ(打撃コーチ)と緒方耕一外野守備走塁コーチ(外野守備走塁コーチ)も名前を連ねており、原監督は構想が実現したと満足げだった。

これに併せて、同日に開かれたスタッフ会議で代表候補48選手がリストアップされた。来年1月20日に45人、2月15日からの宮崎合宿を経て同25日に28人に絞られる予定だが、篠塚コーチが現時点での先発メンバー構想を野球解説者の槙原寛己氏に披露している。篠塚コーチが「まだこれからだよ」としながらも明かしたのは、以下のオーダーだ。

1番 右翼 イチロー(マリナーズ)
2番 中堅 青木宣親(ヤクルト)
3番 一塁 小笠原道大(巨人)
4番 指名打者 松井秀喜(ヤンキース)、松中信彦(ソフトバンク)
5番 三塁 村田修一(横浜)
6番 遊撃 中島裕之(西武)
7番 捕手 阿部慎之助(巨人)、城島健司(マリナーズ)
8番 左翼 福留孝介(カブス)
9番 二塁 片岡易之(西武)

これらのメンバーについて、篠塚コーチは「こんなメンバーでやれたらうれしいし、楽しみ」と語っていたという。そんな同コーチに対し、槙原氏は「シノさんやボクらの時代は日の丸を背負うってことがなかったからね」「メジャーリーガーも含めて自在にオーダーが組めたらそりゃあ楽しいだろうね」と述べている。

また、松井秀喜外野手の4番指名打者起用は「原内閣」の一致した見解のようだが、本人の出場意向に反してヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは「WBCを支援はしている。だが、マツイは参加できない。絶対に無理」「もし彼が(出場について)聞いてきたら、それは衝撃だよ」(スポーツ報知より)と語っていることから、実現は困難を極めそうだ。

しかし、ネットではこのオーダーについて賛否両論が展開されている。批判を浴びているのはまず、大リーグで活躍する岩村明憲内野手(レイズ)、松井稼頭央内野手(アストロズ)、北京五輪で活躍した西岡剛内野手(ロッテ)らが先発メンバーに入っていないこと。二塁手と遊撃手は今季日本一に輝いた西武から2選手が選抜されているが、この2人よりも岩村、松井稼、西岡各選手のほうが総合的に見て上とする意見が多いようだ。

また、岩村選手と守備位置が重なる村田修一内野手についても、北京での不振から批判の対象となっているが、今季の成績(打率.323、46本塁打、114打点、得点圏打率.344)を考慮して妥当とする声も少なくない模様。ただ、福留孝介外野手が8番で村田選手が5番という打順には、いかに福留選手が今季後半に失速したとはいえ、「反対だろ」などの不満が漏れている。

しかし、槙原氏は日本シリーズやアジアシリーズについて「ホームランはあまり出ず、勝敗を分けたのは結局、足だったものね」とし、篠塚コーチの構想に対しては「このオーダーなら足が使える選手が8番から2番まで4人並ぶことになる」と機動力の高さを評価しているようだ。

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