鏡に映った自分と写真に写った自分の差に、ガクゼンとした経験がある人も多いのではないだろうか。また、家の鏡と外出先の窓や鏡など、映る場所によって差を感じることも少なくない。こうした不思議な現象の謎について、動画サイト「GyaO」が巨大掲示板「2ちゃんねる」の書き込みなどを紹介しながら検証している。

2ちゃんねるのスレッドに上がったのは、「家の鏡だとイケメンなのに」という議題。男性とみられるこの人物は、家の鏡ではカッコよく映り、外出先の鏡ではブサイクに映るとしている。それとは逆に、外出先ではイケメンなのに「家で見るとキモい」とする声もあるが、家の鏡が一番カッコよく映るという意見が大半を占めているようだ。また「写真写すと絶望する。なんで鏡と違うんだ」や、「風呂上がり（に鏡を見た場合）はイケメンじゃね？ で、携帯に残しておこうと思って写メ撮ったらブサメンになってる」など、多様な主張が出ている。

「GyaO」はまず、鏡と写真で自分の顔が変化することについて、鏡は左右が逆のため写真では自分が見慣れている顔でないことから違和感を抱くとしている。つまり、写真でブサイクになっているわけではなく、単にいつもの自分でない姿に驚いているだけという可能性が高いのだろう。さらに、（1）鏡を見るとき無意識に良く見せようと若干顔の筋肉が引き締まる、（2）自分が一番好きな角度でしか鏡を見ない―の2点も理由に挙げている。

ただ、他人から見て写真写りが悪いという人もいることから、本人の主観とはまた別の理由が存在するのかもしれない。こうした悩みを抱える人に向けて、同サイトや該当スレッドには「写真であれば一定の角度で撮れるため、自分を一番綺麗に写す角度を研究すればなんとかごまかせそう」「鏡越しに撮ると鏡と同じに見えるよ！ それを編集して反転しても違和感はない」とのアドバイスも寄せられている。

一方、映る鏡によって見え方が違う点については、「イケメンに映る鏡（orガラスor窓）」として（1）電車や地下鉄の窓、（2）服屋の姿見用の鏡、（3）家の鏡―とし、「ブサメンに映る鏡」として（1）公衆トイレの鏡、（2）コンビニの鏡、（3）スーパーの鏡、（4）駅の鏡―が挙げられている。

カッコよく映る理由は、電車や地下鉄の窓が「シャドウがかっててかっこよく見える」、姿見用の鏡が「足が長く見えるように作ってある？」としているが、ブサイクに映る鏡の理由は解き明かされていない。ただ、いずれもふとした瞬間に見る機会が多いものばかりなので、構えていない姿で映っていることが原因なのかもしれない。また、「鏡の近くで見たときと遠く離れて見たときでバランスが変わって見える」とする意見もあるようだ。