「イノセント・ラヴ」が大苦戦、月9ワースト記録更新の可能性も。

2008/11/12 21:33 Written by Narinari.com編集部

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堀北真希が初めて月9主演を務め、その相手役にゆずの北川悠仁が抜擢されたことでも話題を呼んだフジテレビ系「イノセント・ラヴ」が苦戦している。初回こそ16.9%とまずまずのスタートを切ったが、その後視聴率は下降線をたどり、11月10日放送の第4回では11.7%まで下げてしまった。フジテレビ系で放送されているほかの連続ドラマ(深夜時間帯は除く)最新放送回の視聴率比較では、「セレブと貧乏太郎」の14.9%、「風のガーデン」の13.6%、「チーム・バチスタの栄光」の11.8%に次ぐ最下位の数字だ。

月9という視聴率が獲りやすい枠にも関わらず、ここまで苦戦している要因はいくつか考えられる。ひとつは堀北真希にはまだ月9主演の荷が重いこと。これまで堀北真希が主演した地上波の連続ドラマは今作を含め3作品で、最も視聴率が良かったのは「花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜」(フジテレビ系)の17.3%だが、これは脇を固めたイケメン俳優たちとの複合的な魅力によるところが大きく、堀北真希の「視聴率貢献」という意味での評価にはあまり直結していない。

もうひとつの主演ドラマ「鉄板少女アカネ!!」(TBS系)は、作品の内容自体も決して褒められるものではなかったが、8.7%の数字が示すように、堀北真希の看板だけでは視聴率が付いてこないことを示す格好となった。2番手、3番手で出演したドラマでは「野ブタ。をプロデュース」(日本テレビ系)や「クロサギ」(TBS系)などの成功例もあるが、主演ではまだ一歩足りていないのが現状だ。

そして「イノセント・ラヴ」苦戦の要因のもうひとつは、北川悠仁の演技の不自然さを指摘する声が多いこと。実質的には初めての演技に近い北川悠仁の起用を当初から懸念する声は少なくなかったが、実際に放送が始まってみると批判的な意見が目立つようになった。例えばmixiのドラマ関連コミュニティでは、北川悠仁ファンの前向きなメッセージに混じり、「笑顔は素敵だけど、演技は…」「北川の演技が想像以上に酷かった」「北川はまあ仕方ないなあ」「笑顔が作り笑いに感じる」「配役ミスでは・・・」などの辛口の評価が多く並ぶ。結果的に、メインを張る2人への評価が共倒れ状態となっているため、視聴率にも結びついていかないわけだ。

過去に放送された月9の視聴率を見ていくと、平均視聴率が最低だったのは江口洋介主演の「東京ラブ・シネマ」(2003年春/13.1%)で、次いで滝沢秀明主演の「僕だけのマドンナ」(2003年夏/13.2%)、斉藤由貴主演の「あそびにおいでョ!」(1988年夏/13.3%)、内田有紀主演の「翼をください」(1996年夏/13.6%)、中山美穂主演の「ホーム&アウェイ」(2002年秋/13.7%)、仲間由紀恵主演の「東京湾景」(2004年夏/13.8%)、井上真央主演の「ファースト・キス」(2007年夏/14.1%)と続く。

「イノセント・ラヴ」の第4回までの平均視聴率は13.8%で、すでに「東京湾景」と肩を並べている。今週の11.7%のように、今後も11〜12%前後をウロウロとするような展開が続けば、「東京ラブ・シネマ」を抜いてワーストになる可能性もありそうだ。

(※視聴率はすべてビデオリサーチ調べ)

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