中日の川上憲伸投手が移籍前提でFA権行使へ、国内移籍も視野。

2008/11/09 23:53 Written by Narinari.com編集部

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今年のFA有資格選手の中で、去就が最も注目されている選手の一人、中日の川上憲伸投手がFA権を行使することが明らかになった。中日は9月から残留要請をしていたが、ここ数年、契約交渉めぐるゴタゴタから生じた球団への不信感は根深く、また、たびたび指摘される落合監督との折り合いの悪さなどから、川上投手は他球団への移籍の意思を固めた模様だ。

そして、これまで川上投手は「移籍するならメジャー、国内球団は眼中にない」と言われていたものの、現状はメジャーか国内かで「本当に悩んでいる」(共同通信より)という。仮に国内球団への移籍も視野に入れている場合には、11年間で112勝を挙げた実績からどの球団も手を挙げたいところだが、今季年俸が3億4,000万円と高額なことから、実際には争奪戦に参加できる球団は豊富な資金力を持つ球団に限られそうだ。

川上投手をめぐり、これまで「獲得を検討」「獲得リストにある」として名前の挙がったメジャー球団は、レッドソックスやメッツ、レンジャーズ、マリナーズ、ブレーブスなどがある。まだ川上投手が態度表明をしていない現段階では、当然のことながら具体的なスカウト活動は行われていないが、今春の沖縄キャンプには川上投手目当てのメジャーのスカウトが複数訪れるなど、数年前から「大型右腕」の動向は徹底マークされている状態だ。

また、国内球団の候補では、一部夕刊紙が報じた巨人が有力とする説が根強いが、もともと川上投手は星野仙一氏を中日入団当初から「尊敬する人」と敬い、明治大学の先輩・後輩の間柄から「頭が上がらない」と公言してきたため、阪神が獲得に乗り出して「星野SD出馬」との流れになれば、国内は巨人と阪神の一騎打ちとなる可能性もある(※ただし、「週刊ポスト」が報じたように、北京五輪で星野氏が川上投手に「鉄拳制裁」をしたとの噂もあり、現在の関係は不明)。

以前から目標としていたメジャーに移籍するのか、一転して国内移籍に落ち着くのか。川上投手の決断はいかに。

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