米大統領選目前「投票と一緒に予防接種を」キャンペーンが人気。

2008/11/04 11:42 Written by Maki K Wall@駐米特派員

このエントリーをはてなブックマークに追加


もうすぐ寒い季節がやって来たこともあり、インフルエンザの予防接種を呼びかける声を耳にする機会が多くなってきました。米国では病院以外でも、スーパーマーケットやショッピング・モール、はたまたドラッグストアなどに看護婦さんがやって来て、予防接種をやってくれることがあります。保険証を提示する必要もなく、25ドルほど支払えばその場でチクリとやってくれる……という手軽さです。

米国では毎年5人に1人程度がインフルエンザにかかるといわれ、200,000人以上が入院、36,000人が命を落とすという統計が出ています。米国疾病対策予防センターでは50歳以上の市民に対し、毎年インフルエンザの予防接種を受けるよう呼びかけています。

しかし先に説明したように、いろいろなところへ出張して予防接種の提供をしていても、実際には受けない人も多いのが現状。そこで今年は、市民が必ず足を運ぶであろう場所に臨時のクリニックを設立して、インフルエンザ予防に結び付けようというキャンペーンが発足しました。

「Vote and Vax」というこの運動は、この火曜日に予定されている大統領選挙の投票所でインフルエンザの予防接種も行うモノ。確かに今年の大統領選挙は、史上初の黒人大統領か、史上初の女性副大統領が生まれるという歴史的にも重大なイベントです。投票率も高いことが予想されているため、投票所で予防接種の呼びかけをすることは利にかなっていますね。

すでに期日前投票会場で試験的に行われた「Vote and Vax」では、有権者からの反応も好意的だったそう。一石二鳥のこのキャンペーン。米国人の大統領選好きと健康管理を結びつけた着眼点はナイスです。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.