名前や住所も、ユーザー不注意でGoogleマップから大量の個人情報漏洩。

2008/11/03 15:25 Written by Narinari.com編集部

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ネットで住所や地名を検索すればすぐに地図上で場所が示されるという、地図の使い方を劇的に変えたサービスとして人気の「Googleマップ」。今年8月には、地図の中を歩いているような感覚で楽しめる「Googleストリートビュー」もリリースされ、数ある地図サービスの中では一歩先行く機能を提供している「Googleマップ」だが、この「Googleマップ」を舞台に個人情報が大量に漏洩する問題が確認され、にわかに騒動となっている。

問題となっているのは、ユーザーが「Googleマップ」上に住所にヒモ付いた情報と、目印などを打ち込んでいくことができる「マイマップ」機能。飲食店や観光地などをまとめるために活用すると便利な機能だが、ユーザーが個人的なリストを作成する際に使い方を誤り、深刻な個人情報の漏洩を引き起こしているケースが何件も確認されている。

現在確認されているのは、同級生や同窓生の住所・氏名・電話番号のリスト、保険の営業マンがまとめたと顧客の住所・氏名・相談内容のリスト、「倒産確実」と名付けられた不動産関係企業の名前と住所のリスト、病院の患者情報をまとめたリストなど。いずれも「マイマップ」機能を使って「Googleマップ」上に目印が打たれており、「ストリートビュー」が使えるエリアでは、その住所付近の写真も丸見えになってしまっている。中には家族構成や年収、病歴といった情報や、顔写真までメモされているものもあるようだ。

こうした情報漏洩が起きたのは、ユーザーがちゃんと非公開設定にせずに「マイマップ」を作成しているため。もともと「Googleマップ」は不特定多数の人が閲覧することを前提としたサービスゆえ、Googleはヘルプのページで「原則として、誰にも見られたくない地図はここで作成しないことをお勧めします」と、注意を促している。ただ、この周知がユーザーに行き届いていない上に、ネットリテラシーの低いユーザーが確認を怠って利用したことで、情報漏洩を自ら引き起こしてしまった。

便利なサービスも使い方を誤れば、こうした事態を招く。「マイマップ」機能を利用する際には、しっかりと使い方の確認を。

☆「マイマップ」の非公開設定のやり方
1.[マイマップ] をクリックすると、地図のリストが表示される。表示する地図をクリック。
2.[タイトル/設定を編集] をクリック。
3.誰でも見ることができるようにするには、[公開] を選択。プライベートにするには、[非公開] を選択。
4.[保存] をクリック。

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