圧倒的なマシンパワーで映像のリアリティを追求し、実写に迫る美しいグラフィックを楽しめるようになったソニーの「プレイステーション3」。一昔前のCGとは比べものにならないほどのグラフィックは臨場感や没入感をかき立て、多くのゲームファンを魅了しているが、そんな「プレイステーション3」をあえて白黒テレビに接続してプレイしたという動画が「ニコニコ動画」で公開され、話題を呼んでいる。

この動画は「白黒テレビでPS3をプレイしてみた。」。ソニー・コンピュータエンタテインメントが昨年12月に発売した「グランツーリスモ5プロローグ」を日立製の白黒テレビでプレイした動画だ。「プレイステーション3」のグラフィック性能を引き出すためには、高精細・大画面のカラーテレビでのプレイが推奨されているが、あえて小さな画面の白黒テレビでプレイするという逆転の発想。その先には、予想だにしなかった驚くべき世界が広がっていた。

もともと「グランツーリスモ」シリーズは、数あるゲームの中でも映像の美しさに定評のある作品。それを白黒テレビに映し出してみると……、なんとカラーテレビで見る以上に、実写のように見えるというミラクルが起きたのだ。

「ニコニコ動画」に寄せられたコメントは「リアルすぎる」「どう見ても実写」「かっけぇぇぇぇ」「40年前の人に見せたら絶対本物だと思うんだろうな」と賛辞のオンパレード。さらに「これでサイレンやったらいいな」「バイオハザードやったらショック死しそう」とほかのゲームへの興味や、「白黒テレビ欲しくなってきた」といった声まで出るほど、新鮮な驚きを与えてくれている。

最新の技術と、世の中から消えてしまった技術。本来なら結びつきにくいこの2つを繋げ、新しい感動を呼び起こした動画投稿者の「発想の転換」に拍手だ。