J1新潟−浦和戦に映画宣伝で登場した中居正広、ブーイングに恐縮。

2008/10/27 12:53 Written by コジマ

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無実を訴えながらも、戦犯として死刑判決を受けてしまう理髪店店主の悲劇を描いた名作ドラマ「私は貝になりたい」。映画版としては50年ぶりにリメイクされることになったが、その主演を務めるのがSMAPの中居正広だ。撮影中に9キロ減量する(現在はリバウンドで8キロ増)など役作りへの取り組みは壮絶だったようだ。

そんな役者魂をもって撮影に臨んだ「私は貝になりたい」(11月22日公開)の宣伝のため、中居正広が福澤克雄監督とともに10月26日に行われたJ1新潟−浦和戦の試合前に登場した。しかし、折りしも新潟はJ1残留、浦和は優勝争い残留がかかった大事な一戦だったことからか、観客席からはブーイングの嵐。中居くんは「大人の事情がありまして……」と恐縮した様子だった。

両クラブとも「背水の陣」で臨んだこの試合、開始前から会場である東北電力ビッグスワンスタジアムには緊迫感があふれていたが、特に監督更迭問題からフロント、選手、サポーターが3つ巴で対立状態にある浦和側のスタンドでは、サポーターが「浦和の将来はこの残り試合にかかっている。無駄にすれば来季も同じ事を繰り返すぞ。現場は、そしてフロントは本当に強くなる為に真剣に必死にこのクラブに愛を持って考えろ。もう待った無しだ」との横断幕が掲げるなど、ピリピリしたムードが漂っていた。

その中で、中居正広が会場に登場。両サポーターは拍手で迎え入れ、「新潟ファンの方々はJ1残留がかかってます」に歓声がわきおこったが、「浦和ファンの方々はこの試合、優勝がかかってます」に浦和サポーターは無反応だった。さらに、「巨人が優勝しました!」の発言でおもに浦和側のスタンドから大ブーイングが起きたようだ。

中居正広は「サッカーファンの方々にはあんまり関係ない映画の告知になりますが……」と簡単に告知した後、会場の空気を読んだのか「緊張感のある試合前に本当にすみません。もう、とっとと帰ります」と恐縮。司会を務めた新潟放送の水島知子アナウンサーを宣伝部長に任命する儀式の際にも「すいませんね、みなさん。いろいろと大人の事情がありまして、ここでやらなければなりません」と観客席に謝り、水島アナの「すごい声援ですけれども」という問いかけにも「声援なのか、ブーイングなのかまったく分かりません」と苦笑いしていた。

ブーイングは映画の告知よりも、緊迫の試合前に「ジャイアンツが勝ちました!」と発言したことが原因で起きたようだが、後半は恐縮しきりの中居くん、まさに「貝になりたい」状態だったのかもしれない。

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