原形はDSソフトのダブルスロットだった、任天堂が明かす「DSi」の秘密。

2008/10/23 16:36 Written by Narinari.com編集部

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10月2日の「任天堂カンファレンス2008.秋」で正式発表された新しいニンテンドーDS「ニンテンドーDSi」の発売日(11月1日)が迫ってきた。予約受付をしている小売店では、すでに「完売」の文字が踊るなど、早くも争奪戦の様相を呈している。発売日当日に手に入れるためには、行列も覚悟する必要がありそうな気配だ。

そんなユーザーの期待を背負った「ニンテンドーDSi」について、開発の苦労話や新たに搭載された機能の意図などを任天堂の岩田聡社長自らが担当者にインタビューした「社長が訊く『ニンテンドーDSi』」が、任天堂の公式サイトで公開されている。

この中でまず話題に上っているのが、スペック発表の段階から賛否を呼んだカメラ機能。30万画素という画素数もさることながら、2つもカメラが搭載されている必然性がどこにあるのかと、批判的な意見も少なくなかった機能だ。この点について岩田社長は「30万画素と聞くと、いまどき時代遅れだと感じる方もいらっしゃるかもしれないんですが、これでも、640×480、すなわち、DSの画面サイズの縦横それぞれ2.5倍の解像度の画像が撮影できる」と説明。また、DSの画面でサクサクと写真を扱うには、こうした「枯れた技術」で十分だったと、30万画素の意味を説いている。

そして2つのカメラを搭載した狙いについては「回転させる機構を新しく採用するとなると、その部分だけで価格もあがるし、全体のサイズも大きくなってしまう」(開発担当者)、「カメラを回転させる機構をつけたことで壊れやすくなっては意味がないという議論もありました」(岩田社長)と、コストや耐久性のバランスを総合的に判断した結果であって、決してムダに載せているわけではないという。

また、昨年10月の時点で、設計に大きな変更があったという裏話も大きくページを割いて紹介。この中で、当初「ニンテンドーDSi」はDSソフトのダブルスロットで設計が進められていたことを明かしている。ただ、試作モデルを手にするとかなり大きく、社内で「これ、欲しいですか?」と聞いたところ、7割の人が「欲しくない」と答えたため、ダブルスロットの見直しという設計変更に踏み切ったそうだ。

このほかにも「ニンテンドーDSi」開発の苦労話や、「電源を入れたままソフトの抜き差しができる」などの機能面の話が盛りだくさんの「社長が訊く『ニンテンドーDSi』」。購入を検討している人は、ぜひチェックを。URLは「//touch-ds.jp/dsi/interview/1_1.html」(PCのみ)。

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