20数年に渡るテレビゲームの歴史の中で誕生してきた数々の名キャラクターたち。そうしたキャラクターを軸に、たくさんの作品が世に生み出されてきたが、歴代のゲームキャラクターの中で最も人気があるのはどのキャラクターなのか、英国で行われた調査「Most popular video game characters」の結果を英紙テレグラフが伝えている。

◎最も人気のあるテレビゲームキャラクター
1位 ソニック（24％）
2位 スーパーマリオ（21％）
3位 ララ・クロフト［トゥーム・レイダー］（16％）
4位 ドンキーコング（11％）
5位 パックマン（10％）
6位 リンク［ゼルダの伝説］（5％）
7位 マックス・ペイン［マックス・ペイン］（4％）
8位 ピカチュウ［ポケモン］（3％）
9位 ニコ・ベリック［グランド・セフト・オート］（2％）
10位 ブランカ［ストリートファイター］（1％）

マリオとの激しいトップ争いを制したのはソニック（ソニック・ザ・ヘッジホッグ）だった。ソニックは1991年に発売されたメガドライブ向けソフト「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」でデビューを飾って以来、セガの看板を背負っているキャラクター。セガがハード事業から撤退（最後のゲーム機はドリームキャスト）した2001年まで長年繰り広げられた「任天堂vs.セガ」のハード争いの中で、マリオのライバルという役割を担っていたのがソニックだ。日本でも人気があるキャラクターだが、海外には日本以上に「セガマニア」と呼ばれるセガの熱烈な支持者が多いこともあり、ソニックに熱い視線が注がれている。

なお、現在は「ソニック」シリーズは任天堂のハードにも供給され、最新作の「ソニックと暗黒の騎士」も来春Wiiで発売される予定だ。また、昨年はWii向けの「マリオ＆ソニック AT 北京オリンピック」で初めて共演も果たすなど、ライバル的なイメージは弱くなってきている。

トップ10を見渡してみると、ランクインしているキャラクターの多くは日本のメーカー発のキャラクター。その中で、あまり日本ではなじみがないのはマックス・ペインだろう。マックス・ペインは、妻子を殺された元ニューヨーク市警刑事の復讐劇を描いた3Dアクションシューティング。もともとパソコン向けのゲームとして海外で大ヒットを記録した人気作で、その後、プレステ2などのコンシューマゲーム機にも移植されている（日本語版も18禁ゲームとして発売）。ソニックやマリオ、ピカチュウといったかわいらしいキャラクターではなく、ハードボイルドな渋いキャラクターだ。ちなみに同作は今年、「エネミー・ライン」のジョン・ムーア監督、マーク・ウォールバーグ主演で映画化され、全米週末興業成績（10月17〜19日）で初登場1位を記録している。

同様にランクインしているララ・クロフトやニコ・ベリック、ブランカも、決してかわいらしいキャラクターではない。日本は全体的にかわいらしいキャラクターが好まれる傾向があるため、同種の調査を行った場合、英国とは顔ぶれが大きく異なりそうだ。