「最もひどいゲームの映画化」作品、米ゲームサイトがトップ10発表。

2008/10/21 14:46 Written by モノメトロ編集部

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マンガと並び、ゲームはハリウッド映画の題材になることが多いジャンル。現在も「クロックタワー」「鬼武者」「ロストプラネット」「悪魔城ドラキュラ」など、ヒットゲームを映画化するプロジェクトが続々と進行中だ。「バイオハザード」シリーズをはじめ、世界的にヒットする作品もあるが、一方でマンガ原作の映画につきまとう現実と同様、ゲームを原案とする実写映画も、もとの世界観やキャラクターのギャップに戸惑うことも少なくない。そうした作品の中から、「最もひどいゲームの映画化」作品を米ゲームサイトのGameTrailers.comがまとめ、トップ10形式で発表している。

GameTrailers.com のランキングでワースト1位に選ばれたのは「Blood Rayne(ブラッドレイン)」。海外ではPC、プレステ2、Xbox、ゲームキューブなどのハードで、国内でもPCとプレステ2で発売されている作品だ。人間とヴァンパイアのハーフとして生まれた主人公の闘いを描いた「Blood Rayne」は、2005年にクリスタナ・ローケン主演で映画化されたが、ストーリー展開、キャスティング、ビジュアルすべてが中途半端となり、米国の映画レビューサイト「IMDb」の評価では10点満点中の2.6点と酷評されている。ユーザーからも「今まで観た中で最悪の映画だ」「金と時間の浪費」との辛辣な意見が並ぶ有様だ。

2位は日本でも「失敗作」としてよく知られている、1993年の「Super Mario Bros.(スーパーマリオブラザーズ)」。映画には任天堂がタッチしていなかったことから、大幅な設定変更やキャラクターの改変などが行われ、それが結局、日米でも不発に終わる要因となった。50億円以上の製作費を投じた「大作」だったが、米国では20億円程度、日本では3億円程度の興行収入にとどまり、その後のビデオセールスを含めても製作費の回収ができなかったと言われている。

3位はサバイバルホラーの古典的名作と呼ばれることも多い「Alone in the Dark(アローン・イン・ザダーク)」。海外ではシリーズ累計が250万本を超える人気作品で、通算5作目となる最新作はXbox360で発売されている(日本ではXbox360版、プレステ3版ともに開発中)。映画版ではクリチャン・スレーターが主演に起用されるなど、それなりにメジャー感のある作品にできる可能性は秘めていたものの、チープなCGや演出のまずさから、やはり酷評を受けている。

今後、続々と予定されているビッグタイトルの映画版が、この手のランキングに入ってこないことを祈るばかりだ。

☆最もひどいゲームの映画化(GameTrailers.com)
1位 Blood Rayne(2005年)
2位 Super Mario Bros.(1993年)
3位 Alone in the Dark(2005年)
4位 House of the Dead(2003年)
5位 Mortal Kombat(1995年)
6位 Double Dragon(1994年)
7位 Wind Commander(1999年)
8位 Street Fighter(1995年)
9位 Doom(2005年)
10位 DOA: Dead or Alive(2006年)

☆「実写映画化」と報道されたゲーム作品の例
09年公開「ストリートファイター」(正式発表済み)
09年公開「クロックタワー」(正式発表済み)
11年公開「鬼武者」(正式発表済み)
公開未定「ロストプラネット」(正式発表済み)
公開未定「デビル メイ クライ」(正式発表済み)
公開未定「鉄拳」(正式発表済み)
公開未定「SIREN」(正式発表済み)※
公開未定「パックマン」(2002年に報道)
公開未定「グランド・セフト・オート」(2004年に報道)
公開未定「PONG」(2005年に報道)
公開未定「Halo」(2005年に報道)
公開未定「メタルギアソリッド」(2007年に報道)
公開未定「ゴッド・オブ・ウォー」(2008年に報道)
公開未定「モノポリー」(2008年に報道)
公開未定「バイオショック」(2008年に報道)
※「SIREN」は堤幸彦監督版とは別のハリウッドリメイク。

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