中国代表の最凶選手がJリーグ入りか、鈴木啓への「のど輪」で有名。

2008/10/17 23:12 Written by コジマ

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あまりのラフプレーから、「カンフーサッカー」の異名を持つサッカー中国代表。昨年に元フランス代表のジネディーヌ・ジダン氏が「中国では2度と試合をしない」として中国で開催されるチャリティーマッチへの参加を拒否したほか、北京五輪でもベルギー代表選手の局部を故意に蹴って出血させる惨事が起こしている。

そんな中国代表のラフプレーが注目されたのは、今年2月に自国で開催した東アジア選手権だ。特に北朝鮮戦ではイエローカード8枚、レッドカード2枚を受ける最悪の内容で、さすがの中国メディアも代表選手に対して「大会後に審判からルールの講習を受けるべきだ」と批判していた。同大会では日本代表も被害に遭っており、鈴木啓太選手(浦和)が「のど輪」を浴びせられ乱闘寸前になった事件が印象深い。

その「のど輪事件」の当事者である中国代表DFリー・ウェイフォン選手がJリーグに移籍する可能性が高いと、中国紙「成都商報」が伝えている。レコードチャイナによると、Jリーグにアジア枠が新設される来季にも来日するという。

リー選手は1998年に代表入りして以来、出場試合数は100試合に達するベテラン選手。国内リーグでは武漢光谷に所属している。空中戦の強さから「大頭」というニックネームで親しまれており、日本代表の中澤佑二選手(横浜FM)や田中マルクス闘莉王選手(浦和)のような存在とのこと。現在は代表のキャプテンも務めている。

その一方で、1年数カ月で受けたレッドカードが6枚にものぼるなど「カンフーサッカー」の代名詞的存在でもあり、ラフプレーは敵や味方だけでなく審判に及ぶ。そのせいで代表メンバーを外されたこともあり、中国では「首絞め王子」との異名が付けられているのだとか。さらに今年9月、リーグ戦の北京国安戦で乱闘事件を起こし、8試合の出場停止処分を受けている。

今回のJリーグ移籍はこの出場停止処分が発端となっている模様。というのも、リー選手の処分を不服としたクラブがリーグを脱退し、プレーする場が失われたためだ。しかし、移籍金が高い(300万元=約4500万円)ため国内クラブへの移籍は難しいとの見方が強い。

そこで出てきたのがJリーグへの移籍。レコードチャイナは「(Jリーグも)有力なアジア人選手はぜひとも獲得したいところで、両者のニーズは一致する。移籍金の額もJクラブならば問題にならない水準で、障害もない」としている。

今年3月には「のど輪事件」を含む数々のラフプレーについて謝罪したリー選手だが、半年後に乱闘事件を起こしているため、プレーに対する姿勢は変わっていないのだろう。いくら有能で格安とはいえ、獲得には慎重を期したほうが良さそうだ。

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