「史上最高の破壊的コメディアン」1位にはあの副大統領候補を選出。

2008/10/14 11:39 Written by モノメトロ編集部

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「笑い」は生活に潤いを与えてくれるほか、近年は医学的な効果を指摘する研究結果も出ている。まさに「笑う門には福来る」だ。そうした笑いを提供してくれるコメディアンについて米誌エンターテイメント・ウイークリーがランキングを発表したのだが、映画「ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」などで知られるサシャ・バロン・コーエンを抑え、なぜか米共和党の副大統領候補のサラ・ペイリン・アラスカ州知事が1位に選ばれた。

「史上最高の破壊的コメディアン28人(28 Most Subversive Comedians of All Time)」と題されたこのランキングは、「ボラット〜」や「ボブ・ディランの頭のなか」を手がけたラリー・チャールズ監督が選定したもの。1位に選んだペイリン知事について、同監督は「うかつさにかけては、現代を代表する破壊的な風刺家であるかもしれない。パディ・チャエイエフスキー(コメディ映画の脚本家)があのキャラクターを映画にしたら、あなたはフィクションだと思うだろう」「その(コメディアンとしての)実力は、アーノルド・シュワルツェネッガーやジェシー・ベンチュラをしのぐほどだ」としている。

2位はサーシャ・バロン・コーエン、3位はビル・マー、4位はラリー・デービッドとコメディアンが並んだが、5位にはミュージシャンのボブ・ディランがランクインした。映画の撮影でボブ・ディランと接した同監督は、「こんなシュールな映画では、誰もわれわれの意図を理解してくれないね」とのぼやきに、ボブ・ディランが「誤解されることがそんなに悪いことかい?」と答えたエピソードを紹介し、その「頭の中」を絶賛している。ミュージシャンではビートルズとフランク・ザッパもそれぞれ16、21位に選ばれた。

このほか、「トム・ソーヤの冒険」で知られる作家マーク・トウェイン(8位)、アニメ「スポンジ・ボブ」を手がけたジョン・クリクファルシ(12位)、アニメ「サウスパーク」を手がけたトレイ・パーカー&マット・ストーン(13位)、映画「華氏911」などで知られるマイケル・ムーア監督(14位)、おバカ雑誌ナショナル・ランプーン(23位)などさまざまなジャンルの人物・雑誌が選ばれており、コメディユニットのモンティ・パイソン(17位)やチャールズ・チャップリン監督(28位)を含めてコメディアンは28組中11組にとどまった。

[史上最高の破壊的コメディアン28人]
1位 サラ・ペイリン(米アラスカ州知事、共和党副大統領候補)
2位 サシャ・バロン・コーエン(コメディアン)
3位 ビル・マー(コメディアン)
4位 ラリー・デービッド(コメディアン)
5位 ボブ・ディラン(ミュージシャン)
6位 ジョージ・カーラン(コメディアン)
7位 パディ・チャエイエフスキー(脚本家)
8位 マーク・トウェイン(作家)
9位 ジョナサン・スウィフト(18世紀の風刺作家)
10位 サム・キニソン(コメディアン)
11位 フィリップ・ロス(作家)
12位 ジョン・クリクファルシ(アニメクリエーター)
13位 トレイ・パーカー&マット・ストーン(アニメクリエーター)
14位 マイケル・ムーア(映画監督)
15位 ハーベイ・カーツマン&ウィリアム・ゲインズ(マッド誌創刊者)
16位 ビートルズ(ロックバンド)
17位 モンティ・パイソン(コメディユニット)
18位 アンドリュー・ダイス・クレイ(コメディアン)
19位 ノーマン・レア(コメディ俳優)
20位 マイケル・オドノヒュー(脚本家)
21位 フランク・ザッパ(ミュージシャン)
22位 ジョン・ウォーターズ(映画監督)
23位 ナショナル・ランプーン誌(おバカ雑誌)
24位 ルイス・ブニュエル(映画監督)
25位 ロバート・クラム(漫画家)
26位 アンディ・カウフマン(コメディアン)
27位 レニー・ブルース(コメディアン)
28位 チャールズ・チャップリン(映画監督、俳優)

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