チェ・ホンマンがブログに「死にたい…」と告白、韓国に衝撃走る。

2008/10/10 17:24 Written by Narinari.com編集部

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先日、韓国・ソウルで行われた「K-1 WORLD GP 2008 IN SEOUL FINAL16」のバダ・ハリ戦では、肋骨の負傷により途中棄権したものの、6月の脳腫瘍除去手術から無事に復帰したチェ・ホンマン選手。身長218センチの巨体ながらお茶目なキャラクターは、日本でも頻繁にバラエティ番組に出演するなど、K-1ファイターの中でも人気の高い選手だが、そんなチェ・ホンマン選手が韓国で開設しているミニブログで「死にたい…」と吐露。韓国メディアやファンが騒然としている。

韓国の中央日報によると、「死にたい…」との書き込みがあったのは10日のこと。ほかに「自分の気持ちは誰にも分からない。 みんな目に見える姿だけで判断して…」「生まれ変わりたいが、愛する家族、愛する???、静かに離れたい」とのコメントもあったという。

このミニブログは、2,200万人が登録している韓国最大のSNS「サイワールド」に掲載されたもの。現在は該当する書き込みは削除されているが、トップページの一言欄には「ファンに心配かけて申し訳ありません」とのメッセージが記載され、ファンからの励ましの言葉が相次いで寄せられている。

なぜ、「死にたい…」との衝撃的な言葉を吐露するに至ったのか。中央日報は、バダ・ハリ戦での途中棄権にネットユーザーから非難が相次いでいたことに加え、10月3日に「チェ・ホンマンが映画『特命係長 只野仁 最後の劇場版』」に出演すると日本で報道されたのをきっかけに、激しい批判を受け、悩んでいたとしている。どうやら脳腫瘍の手術を受けた直後に、映画の撮影に参加していたことがネットユーザーの怒りを買っていたらしい。

もともと兵役に就かず、脳腫瘍を抱えながらK-1のリングに上がっていたことなどを理由に、チェ・ホンマン選手に対する韓国ネットユーザーの風当たりは強かった。結果的には今年4月に軍隊へ入隊し、再検査によって最終的に「5級」(免除)と判定されたことで兵役騒動は一応の幕引きとなったが、一連の脳腫瘍と兵役の問題は今なお根深く反感を買っているようだ。

昨年8月に朝鮮日報で受けたインタビューでは、チェ・ホンマン選手の脳腫瘍は健康に大きな問題を与えるようなものではないにも関わらず、韓国メディアがK-1への継続参戦についてバッシングとも取れる報道を続けていたことに対して、「なぜ健康な私を苦しめるのか分からない。 韓国人であることを誇りに思って戦ってきたが、今では移民したい心情」「韓国人がなぜ私をもうすぐ死亡する人間であるかのように話すのか分からない」「韓国を離れて外国で暮らしたい」と苦しい胸の内を明かしていた。そこまで追いこまれるほど、チェ・ホンマン選手は常に厳しい状況に置かれている。

韓国ではネットユーザーの罵詈雑言、非難、人格攻撃により、芸能人が相次ぎ自殺。3年前には人気女優のイ・ウンジュさん、昨年は人気歌手のユニさんと女優のチョン・ダビンさん、今年10月2日には国民的女優のチェ・ジンシル(崔真実)さん、3日には男性から性転換したタレントのチャン・チェウォンさん、8日にはモデル出身のタレントのキム・ジフさんが自ら命を絶っている。いずれもネットの書き込みに起因しての自殺と見られており、韓国政府はサイバー侮辱罪の新設を検討中だ。

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