俳優の緒形拳さんが死去、9日スタートの「風のガーデン」が遺作に。

2008/10/07 04:08 Written by Narinari.com編集部

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日本を代表する名優のひとり、緒形拳さんが亡くなった。死因は明らかにされていないが、数年前からがんを患っていたとの情報もある。享年71。10月9日から始まるフジテレビ系ドラマ「風のガーデン」(9月28日クランクアップ)にも出演し、ほんの1週間前、9月30日に行われた同作の制作発表にも出席していただけに、急な訃報は各所に衝撃を走らせている。

緒形拳さんは1937年、東京生まれ。1958年に劇団「新国劇」に入団後、1960年に映画「遠い一つの道」で本格的に役者としての道を歩み始め、1965年にはNHK大河ドラマの「太閤記」で主役に抜擢。以降、数々の映画やドラマで活躍し、日本を代表する名優となった。代表作は映画「鬼畜」(野村芳太郎監督、1978年)、「復讐するは我にあり」(今村昌平監督、1979年)、「楢山節考」(今村昌平監督、1983年)、「火宅の人」(深作欣二監督、1986年)、「おろしや国酔夢譚」(佐藤純彌監督、1992年)、「長い散歩」(奥田瑛二監督、2006年)など多数。

公式サイトにあるブログ「hara8bunme」は9月も連日更新されており、日々の食事や撮影風景などを公開。食事はオーガニックメニューが中心で、日々健康に気を遣っていたことがわかる。9月29日には「夜食」として「豆腐ステーキ(万願寺唐辛子とネギ炒め添え)/アボガドのレモン汁と大根おろし味噌あえ/いんげん炒め/クリームシチュー(朝の残り)/玄米」を食べるなど、ごく最近まで健康上の不安を感じさせない内容だった。

最後の更新となったのは、「風のガーデン」制作発表会見の写真と、「連続ドラマ『風のガーデン』全て撮影が終了しました。本日、記者会見です。10月9日(木)夜10時スタート、フジテレビ。是非是非 ご覧下さい。」という短いメッセージで構成された9月30日付けのエントリー。この作品が緒形拳さんの遺作となってしまった。


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