ミュージシャンが選ぶ年代別ベスト発表、レディオヘッドが2部門で上位。

2008/09/22 23:13 Written by コジマ

このエントリーをはてなブックマークに追加


ロックの誕生から現在まで、名作と呼ばれるアルバムがさまざまなミュージシャンによって生み出されている。こうした作品は世界中の音楽専門誌などによってランキングされているが、評価するのは編集者や評論家、読者らによるものが多い。そんな中、音楽専門誌「クロスビート」最新号が、ミュージシャン自身が選んだ年代別のベストアルバムを発表した。

選考を担当したのは、アンダーワールド、トラヴィス、カサビアン、ハドーケン!などベテランから若手まで現在の音楽シーンを彩るミュージシャンばかり。年代別にすることにより、そのミュージシャンが影響を受けた作品が浮き彫りとなっている。

60年代では、やはりビートルズを推すミュージシャンが多く、その中でもカサビアンやザ・クークスのメンバーらが選出した『リボルバー』、ザ・フージアーズやジョニー・フォーリナーのメンバーらが推す『サージェント・ペッパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』の人気が高いようだ。また、ハドーケン!やケイジャン・ダンス・パーティのメンバーらが絶賛するボブ・ディランがこの年代の2位となった。アンダーワールドのカール・ハイドは、ビートルズの『アビイ・ロード』とサイモン&ガーファンクルの『パセリ・セージ・ローズマリー・アンド・タイム』を選んでいる。

70年代はデビッド・ボウイが1位となったが、こうしたランキングで常に上位に位置する『ジギー・スターダスト』よりも、初期の名作『ハンキー・ドリー』のほうがミュージシャンには好評の模様。ザ・サブウェイズやトラヴィスのメンバー、ジェイソン・フォークナーらが選出している。また、レッド・ツェッペリンやクラッシュ、セックス・ピストルズを抑えてニール・ヤングが2位にランクイン。『ハーヴェスト』の人気が高いようだ。

80年代はかなり票が割れており、U2、ピクシーズ、マイケル・ジャクソン、パブリック・エナミー、ガンズ・アンド・ローゼズ、ザ・スミス、ポール・サイモンが同率の1位。多様化したこの年代を象徴するようだ。

90年代はニルヴァーナが1位、オアシスとレディオヘッドがともに2位と順当だが、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンと並んで4位にブリーダーズやペイヴメントらが入ったことが目を引く。ニルヴァーナでは『ネヴァーマインド』はもちろんのこと、『イン・ユーテロ』も多くの票を集めた。同世代のトラヴィスはティーンエイジ・ファンクラブの『グランプリ』とパルプの『彼のモノ・彼女のモノ』を選出した。

00年代はレディオヘッドが1位となり、唯一2部門で上位にランクされたバンドとなった。アルバムでは『キッドA』を推す声が多い。また、2位のストロークスはデビュー作『イズ・ディス・イット』の人気が高いようだ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.