カタールで世界初の地下スタジアム建設計画浮上、ピッチも空調完備。

2008/09/20 18:07 Written by コジマ

このエントリーをはてなブックマークに追加


ついに開幕した2010年サッカーワールドカップ(W杯)アフリカ大会アジア最終予選。岡田武史監督率いる日本代表は宿敵バーレーンに3-2でくだし、初戦を白星で飾った。

一方、バーレーンと引き分け、さらにウズベキスタンに3-0で勝利したカタールは、試合数の差があるものの現在A組の1位となっている。国際サッカー連盟(FIFA)が発表した最新の世界ランキングによると、カタールは81位だが、格上のバーレーン、ウズベキスタンに善戦していることから、日本代表にとって警戒すべき相手となっている。最初の直接対決は、敵地で11月19日に行われる予定だ。

そのカタールの首都ドーハに、世界初となる地下スタジアムの建設計画が浮上しているという。ドーハは1993年にW杯米国大会のアジア最終予選で日本の敗退が決定した「ドーハの悲劇」の舞台となった場所。今回の最終予選でも対戦するように、今後日本代表がこのスタジアムを利用する機会も大いにありそうだ。

このスタジアムは「地下」というよりも「半地下」の設計で、丘の中心を四角くくり抜いたところにピッチが広がっている。その横にはくり抜いた分だけの高さがある観客席がそびえ立っており、まるでノートパソコンを開いたようなデザイン。そのため、このスタジアムには「The Laptop」という愛称が付けられているという。

屋根のないいわゆるオープンエア型なものの、ピッチを含む地下全体は空調を完備。地下にした理由は、空調効率を上げるためでもある模様。中東での試合は、日本を含め各国の代表が気温に悩まされているが、「The Laptop」が完成すれば快適な環境で戦うことができそうだ。また、照明はピッチを直接照らすものではなく、周囲の建物の中に明かりを埋め込んでいるのだとか。巨大な間接照明のようなもので、夜間は神秘的な外観になるのだそう。

カタールは、この「The Laptop」を武器に2018年のW杯誘致を狙っているとのこと。W杯の開催国は6大陸での持ち回りが決定したものの、南米大陸での立候補国が2カ国だったことから、「直近2大会の実施大陸以外」に改正された。これによって、2022年大会以降だったアジア大陸も、2018年大会からの立候補が可能となっっている。FIFAはアジアの出場枠を増やすことも検討しており、カタール大会が実現する可能性も高まりそうだ。しかし、「The Laptop」の観客収容数が1万1000人と少ないことが懸念されている。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.