Rソックス岡島投手が帰国示唆? “ボストン批判”に米ファン反発。

2008/09/15 23:18 Written by コジマ

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2006年オフ、松坂大輔投手とともに米大リーグのボストン・レッドソックスに移籍した岡島秀樹投手。デビュー戦では初球本塁打(メジャー史上7人目)の洗礼を浴びたものの、4月にア・リーグの月間最優秀新人賞を獲得し、7月の球宴では「32人目の男」として出場(登板なし)、66試合に登板し3勝2敗5セーブ、防御率2.22、27ホールド、63奪三振の成績でチームのワールドシリーズ制覇に貢献した。また、全30球団の監督投票による新人ベストナインに選出され、地元ニュースサイト「ボストニスト」の全スポーツを対象とした「2007年びっくり大賞(10 Biggest Surprises of 2007)」の2位に選ばれている。「オーキー」の愛称も定着しているようだ。

2年目の今季は、9月15日現在で57試合に登板し防御率2.88、20ホールド、52奪三振というまずまずの成績。タンパベイ・レイズとのア・リーグ東地区首位争いが激化しており、さらなるフル回転が期待されている。

9月13日には球団がオプションを行使して契約を来年まで延長したことが発表された岡島投手だが、それに先立って地元紙イーグル・トリビューンのインタビューで、日本への帰国も考慮していることを明らかにした。さらに、ボストンについて「あまりここが好きじゃない」と述べたことから、地元ファンの反発を買っているようだ。

ボストン近郊で行われたサイン会の後、同紙の取材に応じた岡島投手は、今季の成績について「昨季に比べてあまりよくない。打ち込まれる場面が多かった。でも、集中力は高まっているし、調子はいいよ」と分析。また、登板機会が固定されていないことについては「去年は八回に登板することがほとんどだったけど、それに関しては重要じゃない。ぼくは投げたいだけ。八回にジャスティン(・マスターソン投手)が投げることも全く気にならない」と答えている。

一方、この時点では契約について「球団と代理人次第だよ」と明言していなかったが、以前に契約満了となる今オフの帰国を示唆したことから、同紙は「日本に帰りたい気持ちはあるようだ」とした。さらに、米国でのプレーに執着しない要因を「他の日本人選手と違って、大リーグでプレーすることを夢見てきたわけではないからかもしれない」と推測している。

このほか、同紙はボストンでの暮らしについて、岡島投手が英語に苦労していること、由佳夫人や2人の子供たちが助けになっていることを紹介。同投手は「子供たちはここが好き。でも、ぼくにとって野球をする場所としては最高だけど、野球以外に関してはここがあまり好きじゃない」と答えた。また、米国ではスポーツ選手がメディアに対して自分の気持ちを率直に話せると思っていたが、日本と代わらない状況だったことに少なからずショックを受けているようだ。

この発言に対して、記事のコメント欄には「岡島が野球以外でこの国を好きじゃないと言うならば、なぜここを去らないのか。そうか、彼はお金のためにやってきたのか。そうだろう?」といった反発が寄せられている。その一方で、「オーキーには仕事を楽しむのはもちろん、土地の好みを話す権利もあるだろ」「彼はただ単に、自分の好みについて正直なだけじゃないかな」など、擁護する声も少なくないようだ。

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