シャワー中に聞こえてきた銃声、部屋で愛犬が死んでいた理由。

2008/09/15 14:42 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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自宅でシャワーを浴びていたら、突然聞こえてきた「銃を発砲したような音」。浴室から飛び出してみると、そこには愛犬が血を流して倒れていた……。

こんな光景には、絶対に遭遇したくないですよね。ところがコロラド州のコロラド・スプリングで、本当にこんな経験をしてしまった気の毒な女性がいます。しかも、今回のケースの場合、犬を撃ったのは警察官だったというからワケが判りません。

一連の出来事は、刑務所からフランシスコ・アラゴンという男が逃げ出したことから始まります。脱走者を捜す警察に、ある日タレコミ情報が届けられました。なんでも同市中心部に近い住宅街の家に、彼が隠れているというのです。

通報を聞いた警察はすぐさまこの家に出向き、家宅捜索をすることに。2人のポリスマンが家のベルを押すと、女の子がドアを開けました。彼女は警察が誰かを捜していることを理解して、ペットの犬が邪魔しないようにクローゼットに入れることにしたのです。

しかし狭いクローゼットの中で犬は不安になったのかもしれません。ひとりのポリスがそのクローゼットのドアに手をかけた時、気の荒立った様子の犬が飛び出してきて噛み付こうとしたのでした。それを見たもうひとりのポリスが、相棒の安全を最優先した結果、とっさに銃を向けて犬を撃ってしまったのです。

この展開をまったく知らなかったのが、シャワーを浴びていた女の子のお母さん。銃声に驚いた彼女は裸で飛び出して行き、床に倒れる犬と見知らぬ警察官を見て、きっと卒倒しそうになったに違いありません。

ちなみに脱走者はこの家に隠れておらず、タレコミはまったくのでたらめ。それに翻弄させられた警察も気の毒ですが、もちろんこの事件でもっとも被害にあったのは、射殺されてしまった犬と、その飼い主に違いありません……。本当にお気の毒です。

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