中国「飛び込みの女王」グオ・チンチン、網膜に異常で失明の危機。

2008/09/12 23:49 Written by コジマ

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熱戦が繰り広げられた北京五輪の閉幕から約2週間が経過したが、陸上男子ハンマー投げの上位2選手がドーピング検査で禁止薬物に陽性反応を示し、室伏広治選手(ミズノ)が繰り上げで銅メダルを獲得する可能性が出ているなど、まだ各国のメダル獲得数は確定していない。

そのメダル数で、躍進したのが開催国の中国だ。2000年シドニー大会で28個の金メダルを獲得して3位、04年アテネ大会では32個で2位と着実に順位を上げていたが、今回は51個でついに1位となった。総メダル数では100個で1位の米国(110個)に一歩及ばなかったものの、金メダル数では15個差で圧倒した。

その金メダルを、飛び込み競技でアテネ大会に続いて2つも獲得した中国の「飛び込みの女王」郭晶晶(グオ・チンチン)選手が、網膜に異常があることが判明し、失明の危機にあると香港のメディアが伝えている。

中国では五輪種目の中でも卓球と並んで飛び込みの注目度が高く、そのスター選手である郭選手は、美貌と実力を兼ね備えたアスリートとして米プロバスケットボールリーグNBAで活躍する姚明選手や陸上男子110メートルハードルの劉翔選手とともに国民的人気を誇っている。

五輪直前にはかねてから交際が伝えられている香港の資産家、霍啓剛氏との妊娠・結婚が中国メディアによって報じられ、五輪出場も危ぶまれていた。しかし、無事に出場しただけでなく、姚明選手や劉翔選手が国民の期待に添えなかった中で2大会連続の2冠という快挙を達成した。

ところが大会後、目に違和感を感じた郭選手が霍氏の勧めで香港の病院で検査を受けたところ、両目の網膜に異常が見つかったという。

郭選手は7歳から飛び込みを始めており、20年間にわたる激しい練習で両目にかなりの負担がかかっていた模様。シドニー五輪で2つの銀メダルを獲得した翌年にも右目に網膜剥離を起こしており、さらに03年には左目の網膜にも異常が発見された。今回の診断では、次に網膜がはく離したら失明する恐れもあるそうだ。

現在、五輪後の休暇を過ごしている郭選手だが、11月には冬季訓練に参加することになっており、手術を受けるなら2カ月以内とされている。また、本人も「(霍氏との)結婚よりも目の手術が先だわ」(レコードチャイナより)と話していたという。その霍氏は、香港でもトップクラスの眼科医に郭選手の治療を依頼しているようだ。

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