おばちゃん世代に聞いた「面白い芸人」、大阪と東京で大きな違い。

2008/09/12 16:27 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


同じ日本でも、「お笑い」に対する好みや感覚には地域差が存在しているが、その最たる違いとしてよく話題に上るのが「関西のお笑い」と「関東のお笑い」の比較。この話題は「どちらのお笑いが面白いのか」という優劣の議論(ときにケンカ)に発展しがちだが、そうした議論は抜きにして、文化的な背景や、活動しているお笑い芸人、放送されているテレビ番組の違いなどによって生じている好みや感覚の違いを見比べると、新しい発見に繋がることもある。

そんな「お笑い」の東西比較を、よみうりテレビの「情報ライブ ミヤネ屋」が9月11日の放送で発表した。メインテーマは「40歳以上の女性に聞いたお忍び旅行したいお笑い芸人」という、完全に奥さま向けの軽いタッチの企画なのだが、付随する形で「40歳以上に聞いた『今一番面白い芸人』」のランキングが発表され、これがなかなか興味深い結果となっている。

◎「今一番面白い芸人」大阪編
1位 島田紳助
2位 明石家さんま
3位 世界のナベアツ
4位 チュートリアル
5位 陣内智則
6位 髭男爵
7位 ダウンタウン
8位 爆笑問題
9位 ロザン
10位 山本高広

◎「今一番面白い芸人」東京編
1位 世界のナベアツ
2位 明石家さんま
3位 爆笑問題
4位 島田紳助
5位 タカアンドトシ
6位 髭男爵
7位 サンドウィッチマン
8位 劇団ひとり
9位 小島よしお
10位 狩野英孝

2つのランキングを見比べれば違いは一目瞭然。大阪編でベスト10入りしている「チュートリアル」「陣内智則」「ダウンタウン」「ロザン」「山本高広」は東京のランキングには名前がなく、逆に東京編でベスト10入りしている「タカアンドトシ」「サンドウィッチマン」「劇団ひとり」「小島よしお」「狩野英孝」は大阪のランキングには名前がない。

さらに「明石家さんま」「島田紳助」「爆笑問題」といった全国放送の冠番組を持つ大御所クラスを除くと、双方のランキングに名前があるのは「世界のナベアツ」「髭男爵」の2組のみ。特に「M-1」のようなタイトルホルダーでもなく、もともと関西を中心にコンビで長年活動していた「世界のナベアツ」のような背景もなく、ひな壇芸人の域を脱していない「髭男爵」が大阪と東京の双方で支持されているのは、意外な結果に感じる人も多いかもしれない(もちろん、かなりの売れっ子であることには違いないが)。

この手のランキングにはもちろん異論を挟む余地はある。ただ、いわゆる「おばちゃん世代」がどのようにお笑いを捉えているのかという傾向が分かる点において、興味深いランキングだと言えそうだ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.