テレビメーカーの「黒船」米ビジオ来襲、42型液晶テレビが10万円未満。

2008/09/08 11:35 Written by モノメトロ編集部

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2011年7月24日の地上デジタル放送完全移行を控え、低価格テレビの需要が高まりつつある。こうした需要を見越して国内メーカーが相次いで新製品を投入する中、米新興テレビメーカーのビジオがついに日本市場へ参入した。同社は42型液晶テレビで800ドル(約8万6,000円)を切る低価格を武器に北米市場で急速にシェアを伸ばしており、日本市場でも国内メーカーの半額以下に抑えた価格で勝負する。42型液晶テレビの店頭価格は9万8,000円だ。

ビジオは社名と同じブランド名の薄型テレビを低価格で提供し、昨年には米国内シェアでシャープ、ソニーを抜いて2位に急上昇。日本への進出が期待されていた。

安さの秘密は、徹底したコスト削減だ。自社工場を持たず、設計や開発、製造に至るまで外注しており、社員数は105人。昨年の売り上げが20億ドル(約2150億円)に達する企業にしては、かなり少ないといえるだろう。

一方、心配される品質面については、「日経トレンディ」が日本上陸前に現地調査したところ、国内大手の高級機種には劣るものの、低価格機種の中では最も優れているという結果が出ている。また、高級機種と比べても10万円以上の価格差ほどの実力差はなかったという。国内メーカーにとって、まさに「黒船」となりそうだ。

国内での販売は、米小売り大手コストコ・ホールセール日本法人の店舗で行っており、当面は450台限定で販売。今後の展開は、売れ行きを見て決定するという。

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