マンチェスターCが「新銀河系軍団」構想、総額900億円で大物狙う。

2008/09/04 22:53 Written by コジマ

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欧州サッカーの移籍市場で目玉だったポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド選手はマンチェスター・ユナイテッドに残留したが、ミランへ移籍したブラジル代表FWロナウジーニョ選手(バルセロナから)とウクライナ代表FWアンドリー・シェフチェンコ選手(チェルシーから)、レアル・マドリードへ移籍したオランダ代表MFラファエル・ファン・デルファールト選手(ハンブルクから)など、大物の移動が相次いだ。その中でも世界中のサッカーファンを驚かせたのが、ブラジル代表FWロビーニョ選手(レアル・マドリードから)の電撃移籍だ。

当初はチェルシー入りを熱望していたロビーニョ選手だが、期限ギリギリにプレミアリーグ史上最高額となる移籍金3250万ポンド(約62億6000万円)でマンチェスター・シティへ移籍した。マンCはロナウジーニョ選手にも高額オファーしていたと同選手の代理人が明らかにしている。

この莫大な金額を供出したのは、同クラブの最高経営責任者(CEO)に就任したスライマン・アル・ファイム氏だ。前オーナーのタクシン・チナワット元タイ首相(現マンC名誉会長)から総額2億ポンド(約385億1900万円)でクラブ経営権を譲り受けた同氏は、アラブ首長国連邦(UAE)の投資会社アブダビ・ユナイテッド・グループのCEO。個人資産はチェルシーを世界有数の富裕クラブにしたロマン・アブラモビッチ氏の10倍以上(約130兆円)ともいわれている。

そんな大富豪のアル・ファイム氏は就任早々、マンCを世界最大のクラブにすると宣言していたが、総額4億8400万ポンド(約933億円)の資金を用意し、スター選手が多数在籍したかつてのレアル・マドリードをならって「新銀河系軍団」結成の構想があることを明らかにした。

アル・ファイム氏は、欧州移籍市場が再開する来年1月に大物選手を続々と獲得するとしており、具体的にはC・ロナウド選手、ブラジル代表MFカカ選手(ミラン)、スペイン代表FWフェルナンド・トーレス選手(リバプール)、同代表MFフランセスク・ファブレガス選手(アーセナル)、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ選手(バルセロナ)、さらに今オフ獲得に失敗したブルガリア代表FWディミタール・ベルバドフ選手(マンU)の6人を指名している。年俸も1人当たり20億円を用意しているようだ。

このほか、オランダ代表FWルート・ファン・ニステルローイ選手(レアル・マドリード)に白紙の小切手を渡したと報じられており、さらにフランス代表FWティエリ・アンリ選手(バルセロナ)、スペイン代表FWダビド・ビジャ選手(バレンシア)に興味を示している模様。ただ、今オフに獲得すると噂されていた元「銀河系軍団」の一員、ブラジル代表FWロナウド選手(元ミラン)の名前は挙がっていない。

このメンバーが結集すればまさに「新銀河系軍団」となるが、資金の総額は1000億円を超えるのは間違いないだろう。しかし、英タブロイド紙サンは「アル・ファイムに比べればアブラモビッチの資産も貯金箱のようなもの。実現する可能性は高い」と報じている。

マンCはタクシン氏がオーナーだった時代に元日本代表MFの中田英寿氏へ興味を示していたが、このスター軍団の中にあっては中田氏といえども霞んでしまいそうだ。

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