第5回「ゴールデンフット」決定、サッカー界の殿堂に選ばれたのは?

2008/09/02 23:07 Written by コジマ

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最大のイベント、ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会を2年後に控え、世界中でヒートアップしているサッカー。日本代表の活躍はもちろんのこと、世界の代表選手たちが見せる華麗なプレーにも期待が高まる。

こうした中で、サッカー界の殿堂である「ゴールデンフット」が発表された。ピッチの内外でサッカー界に貢献した29歳以上の選手を表彰する同賞は、今年で6回目。バロンドールや国際サッカー連盟(FIFA)最優秀選手賞に比べて知名度は劣るが、各国メディアの推薦を受けた10選手の中から、世界中の投票によって選出されるという名誉ある賞だ。

2003年の第1回は、ロベルト・バッジョ選手(イタリア/当時ブレシア)が受賞。第2回と第3回はそれぞれ前年のバロンドールに輝いたパベル・ネドベド選手(チェコ/ユベントス)とアンドリー・シェフチェンコ選手(ウクライナ/ミラン)、第4回はロナウド選手(ブラジル/当時レアル・マドリード)、昨年の第5回はアレッサンドロ・デル・ピエロ選手(イタリア/ユベントス)が輝いている。

今回のノミネート選手は以下のとおり。

デイビッド・ベッカム(イングランド/ロサンゼルス・ギャラクシー)
ジャンルイジ・ブッフォン(イタリア/ユベントス)
ファビオ・カンナバーロ(イタリア/レアル・マドリード)
ルイス・フィーゴ(ポルトガル/インテル)
ライアン・ギグス(ウェールズ/マンチェスター・ユナイテッド)
ティエリ・アンリ(フランス/バルセロナ)
ラウール・ゴンザレス(スペイン/レアル・マドリード)
ロベルト・カルロス(ブラジル/フェネルバフチェ)
フランチェスコ・トッティ(イタリア/ローマ)
ダビド・トレゼゲ(フランス/ユベントス)

イタリア出身の選手が最多の3人だが、目立つのは「銀河系軍団」と呼ばれた時代のレアル・マドリードに所属していた選手が多いこと。10人中半数を占めている。

その中で、3万3384票を得て1位になったのは、ロベルト・カルロス選手だった。「銀河系軍団」の1人としてレアル・マドリードで10年間活躍した同選手は、「悪魔の左足」を駆使して4度のリーグ優勝と3度の欧州チャンピオンズリーグ(CL)制覇に貢献。ブラジル代表としても02年のW杯優勝の原動力となった。

また、05年に同郷のロビーニョ選手(現マンチェスター・シティ)がレアル・マドリードに移籍してきた際には、外国人枠を空けるためにスペイン国籍を取得するなど、ピッチの内外で模範となっている(ただし、02年W杯南米予選ではパラグアイ代表GKホセ・ルイス・チラベルト選手につばをはき、3試合出場停止処分を受けている)。

昨季にはジーコ監督率いるトルコリーグのフェネルバフチェに移籍し、欧州CLでの快進撃を支えた。そのため、トルコからの投票が殺到。全体の投票数でもトルコからのものが最も多かったようだ。

次点はジャンルイジ・ブッフォン選手(1万8150票)で、フランチェスコ・トッティ選手(1万2742票)が続いている。

同賞は往年の名選手に贈る「レジェンド」の表彰も行っており、今年は元フランス代表で「銀河系軍団」の一員だったジネディーヌ・ジダン氏(98年バロンドール)、「インテル史上最高の10番」といわれる元スペイン代表のルイス・スアレス氏(60年バロンドール)、元ソビエト代表のイーゴリ・ベラノフ氏(86年バロンドール)が選ばれた。



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