かくれんぼ中に見つけた「お人形」、実は生まれたばかりの赤ちゃん。

2008/09/02 13:55 Written by Maki K Wall@駐米特派員

このエントリーをはてなブックマークに追加


偶然とはいえ、幼い命が助かったのです。

ニューヨーク州のシラキュースで先日、自宅となりの空き地で孫のリリアナちゃんとかくれんぼをして遊んでいたテルマ・ウィリアムスさん。リリアナちゃんが突然興奮した様子で、

「おばあちゃん、お人形をみつけたよ」

と、言ってきたのを聞いて、彼女が指差す方向へ歩いていきました。枯れ木の影に隠れた場所には、確かに何かが横たわっています。けれど、黒い布に包まれて動かないそれは、人形ではなく、なんと生まれたばかりの赤ちゃんだったのです。どうやら捨て子だった模様。

6人の子供を育てたテルマさんにとって、本物の赤ちゃんと人形を見分けるなど、他愛のないこと。すぐにその赤ちゃんを腕に抱き上げました。

へその緒がまだ付いている状態のその赤ちゃんは、熱を持っている様子でしたが、幸いまだ息があります。警察と救急隊に通報し、彼らの到着を待つまで、衣類などで温めて保護しました。

その後救急車で病院に運ばれた赤ちゃん。まだ生後1〜2時間だったそうで、本当にすぐに見付けてもらえなかったら命に関わるところでした。発見したリリアナちゃん、そして赤ちゃんだと気付き、臨機応変に警察が到着するまで赤ちゃんを保護したテルマさん。偶然ながら彼女たちがそこにいてくれたお陰で、命が助かった幼い赤ちゃん。どうか、親が名乗り出てくれるか、よい里親に引き取ってもらえますように。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.