1980年代に「週刊少年ジャンプ」で連載され、子供たちを熱狂の渦に巻き込んだ格闘技マンガ「キン肉マン」（ゆでたまご）。連載終了から20年を経た現在も「ジャンプ黄金期」を支えた代表作の1つとして絶大な人気を誇っており、特に生誕29（ニク）周年を迎える今年はさまざまなイベントが開催されている。

こうした中で、29周年を記念した特別書籍「肉萬〜キン肉マン萬之書〜」が8月29日に集英社から発売される。これまでの軌跡をつづる超豪華企画が“萬”載のこの書籍、目玉は「ジョジョの奇妙な冒険」の荒木飛呂彦など、同時代に「週刊少年ジャンプ」で連載された作品の作者らが書き下ろしたオリジナル超人だ。

連載中は読者が考案した超人を募集し、作品に登場させていた「キン肉マン」。ロビンマスク、ラーメンマン、ウォーズマン、バッファローマンなどの主要キャラクターも、読者のアイデアから生まれたものだ。今回、「肉萬〜キン肉マン萬之書〜」でオリジナル超人を考案したのは、荒木飛呂彦のほか「キャプテン翼」の高橋陽一、「聖闘士星矢」の車田正美、「ONE PIECE」の尾田栄一郎など超豪華な面々。どんな超人に仕上がっているのか、期待が高まるところ。

また、ゆでたまごの超ロングインタビューや、甲本ヒロト（ザ・クロマニヨンズ）、ミノワマン、ゆず、南明奈ら著名人がキン肉マンへの熱き思い語る企画なども掲載される予定だ。

さらに、ウォーズマンの壮絶な過去に迫る49ページの描き下ろし、「週刊少年ジャンプ」に復活掲載されたキン肉マンの結婚式当日の特別読み切り（50ページ）など、収録マンガも充実。連載時に話題となったキン肉マンの素顔に迫る「覆面狩りポスター」の新規描き下ろしや、覆面狩りバージョンの「キンケシ」（初版限定）などの付録も。まさにお宝本となりそうだ。