朝食に2個の卵がダイエットに効果大? 米研究グループが公表。

2008/08/07 15:18 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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やれ緑茶が良いだの、低脂肪牛乳が良いだの、炭水化物はダメだの、いややっぱり食べる量が問題だの……。ダイエット業界では、常に新しい流行が登場しては消えています。それだけ決定打となるようなダイエット方法がないということの裏返しでもあるのですが、日本以上に肥満が深刻化している米国では、日々、ダイエットの研究が進められ、その成果が発表されているのです。

そんな米国で今、注目されてきているのが「卵」。セントルイス大学の研究グループが、先日、実験の結果を発表したのですが、これによると朝ごはんに卵を食べることで、減量に効果があるというのです。

肥満体型の152名のボランティアの協力を受けて、同大学が行った実験では、まず被験者を4つのグループに分け、2つのグループには朝ごはんに卵を2個、もう2つのグループには同カロリーのベーグルを食べるように指示。さらにそれぞれのサブ・グループには違う摂取カロリーを与えて(1グループには通常の食事と、もう1グループにはカロリー制限のある食事)、体重の変化を観察しました。

◎実験のグループ分け
A.卵…通常
B.卵…カロリー制限
C.ベーグル…通常
D.ベーグル…カロリー制限

その結果、カロリー制限を受けたBとDのグループは両方とも減量に成功したのですが、AとCではその変化に大きな違いが現れました。ベーグルを食べた人々は平均して3.4ポンド(約1.5kg)しかやせなかったのに対し、卵を食べた人々はなんと5.7ポンド(約2.6kg)もスリムになったのです。

これは、たんぱく質が炭水化物よりも消化に必要なエネルギーが多く必要になるために起こる現象のようですが、ここまで明らかな結果の違いが出るとは驚きです。コレステロール値がそれほど気にならない人には、もしかしたら効果的なダイエット方法なのかもしれません。

果たして、この「卵朝食ダイエット」。全米で流行することになるのでしょうか?

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