目的地の確認だけでなく、日本全国や世界の旅をバーチャルに体験できるポータルサイトの地図サービス。その中でもGoogleが提供する「Googleマップ」は、直感的な操作とさまざまな機能で世界中のユーザーから支持されている。そんな「Googleマップ」の日本版に、「ストリートビュー」という新たな機能が加わった。

この「ストリートビュー」は各地の道路に立った状態での写真が眺められる機能で、進んだり戻ったりはもちろんのこと、街並みを360度見回せるなど、バーチャル散歩が体験できる点が魅力だ。昨年5月に提供が開始された米国で人気を博したことから、世界各国での提供開始を望む声が強かった。

今回は、日本だけでなく欧州やオーストラリア、カナダなどでの提供も始まっており、日本版では首都圏をはじめとする12都市圏100以上の市区町村が対象。今後、徐々にサービス提供範囲を広げる予定だという。

提供開始に伴ってネットからは「すげー！」などの驚きの声が上がっているが、この「ストリートビュー」機能の楽しみの1つが、偶然の瞬間を捉えた写真など「おもしろスポット」の発見だ。米国版ではシカゴの住宅街で少女がキャミソールをたくし上げている写真が日本でも話題となったが、日本版の提供開始とともにネットでは消防士が活躍している場面や地元で有名なおもしろい店などの報告が相次いでいる。また、アニメに登場した場所を巡る旅などを企画するユーザーもいるようだ。

その一方で、ラブホテルに入るカップルの姿や、立小便をする姿を捉えた場面も発見されている。人の顔や自動車のナンバーをぼかす処理を施しているが、写真撮影に際して事前に相談はしていないとのことで、プライバシーの侵害を指摘する声も少なくない。そのためGoogleはヘルプに「不適切なストリートビューを報告」を設け、ユーザーからの報告を受け付けている。