プロが本気で狙う甲子園球児は誰か、 「週プレ」が特A選手を発表。

2008/08/19 19:07 Written by コジマ

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8月18日に行われた夏の全国高校野球選手権決勝で、大阪桐蔭(北大阪)が17-0で昨春のセンバツ優勝校である常葉菊川(静岡)に大勝し、初出場で優勝した1991年以来、17年ぶり2度目の全国優勝を果たした。今大会は豪快な乱打戦が多く、同時期に開催された北京五輪に負けない興奮をもたらしてくれた。

そんな甲子園球児たちの中で、プロが本気で狙う「特A選手」は誰なのか、8月18日発売の「週刊プレイボーイ」がリストを発表している。

今大会は沖縄尚学(沖縄)、聖望学園(埼玉)、東洋大姫路(兵庫)、平安(京都)、長野日大(長野)とセンバツ上位校が次々と地方大会で姿を消し、「1人KK」こと勧野甲輝選手のPL学園(南大阪)、1年生ながらエースで4番を務める小野田俊介選手の早稲田実(西東京)など、注目選手が所属する高校も甲子園にたどり着くことはできなかった。

また、由規投手(現ヤクルト)、中田翔内野手(現日本ハム)、唐川侑己投手(現ロッテ)の「高校ビッグ3」が注目された昨年と比べ、全体的に小粒な感が否めない。そのため、スポーツ紙の高校野球担当記者もプロのスカウトから「どっかにいいコいない?」(週刊プレイボーイより)と聞かれたほどだという。

こうした中で、同誌が真っ先にリストアップしているのが準決勝で常葉菊川に敗れた浦添商(沖縄)の伊波翔悟投手だ。沖縄県大会で今春のセンバツを制した沖縄尚学のエース、東浜巨投手に投げ勝ったことで脚光を浴びた伊波投手は、最速150キロのストレートが武器。また、甲子園でも披露した華麗なフィールディングは「センス抜群で野手としても使える」(週刊プレイボールより)と評価されている。今年春に発売された「週刊ベースボール」のドラフト特集でも、高校生有力20選手にリストアップさていた。ちなみに、東浜投手は早々に亜細亜大への進学を表明したが、「ソフトバンクが強行するってウワサも根強い」(同誌より)という。

さらに、2回戦で延長の末に鹿児島実(鹿児島)に敗れた宮崎商(宮崎)の大型左腕、赤川克紀投手の評価も高く、スカウトの間では「うまく育てれば山本昌になれる」(同誌より)と評判なのだとか。同じ左腕では、準々決勝で大阪桐蔭に敗れた報徳学園(東兵庫)のエース、近田玲王投手も西武と阪神から注目されているようだ。センバツの活躍で名を上げた千葉経大付(西千葉)の斎藤圭祐投手は、2回戦で浦添商に大量点を献上してしまったことなどから、プロからの評価を若干落としてしまったとのこと。

豊作だった捕手では福井商(福井)の中村悠平選手、木更津総合(東千葉)の地引雄貴選手、常総学院(茨城)の飯田大祐選手らがリストアップされている。特に中村選手はアマチュア野球ライターから「守備は超高校級」(同誌より)と絶賛されている。その他の野手では、3回戦の駒大岩見沢(北北海道)戦で新記録となる1イニング2本塁打を記録した智弁和歌山(和歌山)の坂口真規選手が注目だ。ただ、智弁和歌山出身の選手は「なぜかいまだに誰もプロで大成していないから、上位指名は難しいかも」(同誌より)とされている。

一方、地方大会で姿を消した高校の選手では、高校通算65本塁打を記録した東海大相模(北神奈川)の大田泰示選手、日南学園(宮崎)の中崎雄太、有馬翔両投手、鎮西(熊本)の立岡宗一郎選手、東海大三(長野)の甲斐拓哉投手らがリストアップされており、岐阜城北(岐阜)の伊藤準規投手は「140キロ後半のストレートも魅力ですが、なによりもマスクがイイので女性人気が出そう」(同誌より)という。

この中から何人の選手が将来プロで活躍するのか、いまから期待が高まる。ちなみに、上記に挙げられた選手のうち、8月19日に発表された日本選抜チーム20選手に入ったのは、近田怜王投手、斎藤圭祐投手、地引雄喜選手、坂口真規選手のみとなっている。

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