カシオ計算機、年内にもソフトバンクモバイル向けに端末供給へ。

2008/08/19 16:46 Written by Narinari.com編集部

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ケータイの新規需要が落ち着き、買い換えサイクルも長期化しているため、「端末の売れない時代」に突入している昨今。8月18日に電子情報技術産業協会が発表した上半期(1〜6月)の端末出荷台数では、前年同期比で5.2%減となる2492万3000台まで落ち込むなど、メーカーにとっては深刻な時期に差し掛かっている。そのため、端末自体の製造から撤退する「守りの戦略」に出るか、端末を供給するキャリアを増やす「攻めの戦略」に出るか、メーカーによって対応が分かれてきているが、そうした中、カシオ計算機が新たに、ソフトバンクモバイル向けに端末を供給することが正式に決定。年内にも第1弾の販売を始めると、両社から発表された。

カシオ計算機はこれまでauのみに端末を供給。auの端末販売ランキングでは常に上位に名を連ねるなど、ユーザーから高い評価を得てきた。デザインに優れ、バランスよく機能を配し、使い勝手も良く、個性的。カシオ計算機の端末に抱かれるイメージの多くは前向きなものだ。古くからカシオ計算機の端末を愛用しているユーザーの中には、最近のauのサービスに不満を抱きつつも「カシオ計算機の端末が使いたいから」との理由で、キャリア変更を踏みとどまるケースも少なくない。

ソフトバンクモバイルへの端末供給の噂は、今年4月あたりからまことしやかに流れてきた。一部メディアが「端末供給を始める」と報じたものの、このときは両社は否定も肯定もしていなかったのだが、8月5日に行われたソフトバンクモバイルの2009年3月期第1四半期の決算発表の席で、孫正義社長が「カシオ計算機の端末も登場する」とポロリ。そのため、正式発表は「もうすぐ」と見られていた。

これでソフトバンクモバイルに端末を供給するメーカーは10社(シャープ、東芝、パナソニック モバイルコミュニケーションズ、NEC、ノキア、サムスン電子、セイコーインスツル、HTC、アップル、カシオ計算機)となる。

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