ゲーム機販売台数、週次ベースで「Xbox360」が「PS3」を初の逆転。

2008/08/17 09:46 Written by Narinari.com編集部

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ゲーム草創期から繰り返されてきた家庭用ゲーム機の販売台数争いは、最終的に各世代の覇者(=最も普及したゲーム機、最もソフトのラインアップが充実したゲーム機)が決まるという意味でも、常にゲームユーザーの関心を集めている話題だ。現在のところ家庭用ゲーム機の累計販売台数は、国内では任天堂の「Wii」(600万台超)、ソニーの「プレイステーション3」(230万台超)、マイクロソフトの「Xbox360」(60万台超)の順で、世界的には「Wii」「Xbox360」「プレイステーション3」の順。国内外ともに「Wii」の強さが際だっている状況だ。

国内における「Xbox360」と「プレイステーション3」は、販売開始当初からともに苦戦が伝えられ、「Wii」の独走を許す大きな要因のひとつとなってしまっている。そのため、家庭用ゲーム機関連の話題は「Wii」にばかりスポットライトが当たり、「Xbox360」と「プレイステーション3」は一般への訴求力が弱くなって、さらなる苦境に追いこまれる……という悪循環を生みつつあるのだが、徐々に両ハードとも話題作が増え、セールス的にも注目されることが増えてきた。最近では、「メタルギア ソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット」(コナミ)にけん引される形で「プレイステーション3」の販売台数が伸び、同ソフト発売週には8万台近く売り上げたことが話題になったのは記憶に新しい。

そうした中、「Xbox360」と「プレイステーション3」の販売台数争いに異変が起きている。週次ベースという短い期間での小さな異変ではあるが、8月4日〜10日の週に、初めて「Xbox360」が「プレイステーション3」の販売台数を上回ったのだ(アスキー・メディアワークス調べ)。「Xbox360」は28,116台、「プレイステーション3」は10,705台と、3倍近い差を付けたという。

これは「Xbox360」向けに人気RPGシリーズの最新作「テイルズ オブ ヴェスペリア」(バンダイナムコゲームス)が発売されたためで、一過性の現象だと見られているが、低迷する「Xbox360」にとっては明るい話題だ。「Wii」の独走状態は変わらないとはいえ、現行ゲーム機の勝敗を決するのはまだ早い。3つのハードの今後の販売動向に注目しておきたいところだ。

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