「夏ドラマ」が大ピンチ、シバトラとモンペも視聴率ひと桁台記録。

2008/08/14 17:35 Written by Narinari.com編集部

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北京五輪の影響で例年以上に苦しい戦いを強いられている今年の「夏ドラマ」。通常のクールならば「失敗作」と評価されがちな、視聴率ひと桁台を記録する作品が続出している。そうした中、7月のスタートからずっとふた桁台をキープしてきた「シバトラ〜童顔刑事・柴田竹虎〜」(フジテレビ系)と「モンスターペアレント」(同)が12日に、「ゴンゾウ 伝説の刑事」(テレビ朝日系)が13日に、初めて10%のラインから陥落。これで一度もひと桁台を記録していないのは、残すところ5作品だけとなった。

「シバトラ」と「モンスターペアレント」、ともにフジテレビの火曜日に放送されているドラマだが、12日は裏でNHKとテレビ東京の5時間近いオリンピック特番が重なっており、その中では女子柔道63キロ級の決勝(谷本歩実選手が金メダル獲得)や女子ソフトボールの日本vs.オーストラリア、女子サッカーの日本vs.ノルウェーなどが放送されていた。谷本選手の金メダル獲得シーンは、厳密には両作品と時間帯は重なっていなかったが、柔道の流れでそのままオリンピック特番を楽しんでいた視聴者が多かったものと推察される。そのため、「シバトラ」は9.6%(前週比2.1ポイントダウン)、「モンスターペアレント」は8.7%(同2.5ポイントダウン)と、ひと桁台に突入してしまった。

また、13日の「ゴンゾウ 伝説の刑事」は、27.0%を記録した野球の日本vs.キューバの真裏に当たってしまい、視聴率を6.3%(同4.6ポイントダウン)まで下げている。

これにより、「夏ドラマ」でまだ一度もひと桁台を記録していないのは「太陽と海の教室」(フジテレビ系)、「コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命」(同)、「ヤスコとケンジ」(日本テレビ系)、「Tomorrow」(TBS系)、「その男、副署長」(テレビ朝日系)の5作品だけに。ちなみに前クールの「春ドラマ」では7作品、昨年の「夏ドラマ」では6作品、そして前回オリンピック時の「夏ドラマ」は5作品が一度もひと桁台に突入することなく完走している。

今年の「夏ドラマ」が危ないのは、まだ踏みとどまっているこの5作品のうち、3作品の前週視聴率が10%台だったこと。「太陽と海の教室」は10.7%、「ヤスコとケンジ」は10.6%、「Tomorrow」は10.5%で、今後のオリンピック特番次第では、ひと桁台を記録しても何ら不思議ではない状況下に置かれている。

また、安定した視聴率を記録してきた「コード・ブルー」と「その男、副署長」(ともに木曜日)も、14日は野球の日本vs.台湾、バレーボール男子の日本vs.中国の中継が組まれており、まさに予断を許さない状態。「夏ドラマ」が大ピンチだ。

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