北京五輪のテキスト中継、熱すぎる「中の人」は好まれない?

2008/08/13 12:24 Written by Narinari.com編集部

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自宅でゆっくり見たり、スポーツバーなどでみんなでワイワイやりながら見たり。北京五輪の楽しみ方にもいろいろなパターンがあるが、パソコン仕事の合間や、ケータイが使える移動中のチラ見に最適なのがネットのテキスト中継だ。映像や写真などの派手なビジュアルはないものの、競技の一挙手一投足を文字で伝えてくれるテキスト中継はいくつかのサイトで提供されているため、利用している人も多いだろう。

テキスト中継はアクセスしたときにすぐに状況が追えるよう、淡々と更新されているものが多いが、中には「個性派」とも言うべき、「中の人」の息づかいが聞こえてきそうなものも存在している。例えば日刊スポーツの「ソフトボール 日本戦スコア速報」で行われた12日の日本vs.豪州のテキスト中継は次のようなものだった。

◎日刊スポーツの「ソフトボール 日本vs.豪州」テキスト中継
「馬渕、打った!センターオーバーの先制3ラン!ヨッシャ、ヨッシャ、ヨッシャ!」
「それにしても、しびれましたな!4番のひと振り!」
「5番ティトキュームはいかにも一発がありそうな大柄娘。そんなこと書いてたらホントに打たれた」
「上野、頼むぞ。この回だけはゼロに抑えてくれ!」
「もう一発ホームランのおかわりをお願いって書いたら三振。人生、うまくいきませんなあ」
「さあ、最終回だ。頼むぞ、上野」

繰り返すが、これはブログなどの記述ではなく、日刊スポーツのウェブサイトが提供しているテキスト中継のサービスだ。この一部の記述を見るだけでも、かなり「中の人」のテンションが高いことが分かる。比較のため、スポーツナビ(ヤフーのスポーツサイト)が提供している同じ試合のテキスト中継から、ほぼ同じシーンのテキストを抜粋してみよう。

◎スポーツナビの「ソフトボール 日本vs.豪州」テキスト中継
「馬渕はセンター越えの本塁打で日本が3点を先制」
「5番、TITCUMEは上野の高目の球をレフト線に本塁打、オーストラリアが2点返しました」
「この回の先頭は前の打席で本塁打を打っている4番、馬渕。馬渕は外角いっぱいのボールを見逃し三振、1死」

2つのテキスト中継の温度差は歴然。あえてあてはめるなら、日刊スポーツは民放的、スポーツナビはNHK的なテキスト中継だと言える。

どちらのサービスが良い、悪いということではない。それぞれの「色」があって良いのだが、ネットでは日刊スポーツのテキスト中継に「主観的すぎる」「居酒屋の会話のよう」との声が目立ち、どちらかというとスポーツナビのような淡々とした中継のほうが好まれているようだ。

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