毎日新聞社がウェブサイト「毎日jp」閉鎖検討、「変態報道」余波で。

2008/08/12 21:50 Written by コジマ

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2001年5月から、世界に向けて週刊誌からの引用記事を発信し続けていた毎日新聞社の英語版サイト「Mainichi Daily News」のコーナー「WaiWai」。その内容は「日本の母親は、中学生の息子が入学試験に合格するために性的関係を持つ」「日本の女子高生たちはファストフードで性的狂乱状態になっている」など低俗極まるもので、巨大掲示板「2ちゃんねる」を中心に批判が殺到した。

これを受けて同社は6月21日に「WaiWai」を閉鎖したほか、同25日付の朝刊本紙にお詫びを掲載、同27日には役員・記者らの処分を発表した。しかし、その後も論点がずれた謝罪や説明不足に怒りの声が寄せられたほか、担当者が昇格したこと、10年以上前の紙媒体時代から同様のニュースを配信していたことなどが次々に発覚し、批判はさらに強まった。

こうしてネットを中心に批判がやまない状況に直面している毎日新聞社は、ウェブサイト「毎日jp」の閉鎖を検討しているようだ。このニュースを報じている「technobahn」によると、同社の営業関係者が「来春になっても事態が沈静化しない場合は『毎日jp』そのものを閉鎖することも検討課題に上っている」と証言したという。

毎日新聞社では謝罪を行った後の対応策に苦慮している状態で、社内からはライバル社が画策した“陰謀説”まで飛び出していることが複数のメディアによって伝えられている。ネットでは毎日新聞の他の報道にも批判が出ており、このままでは本紙の広告営業にも影響が及ぶため、社員の間で閉鎖を望む声が強まっているようだ。

この報道を受けて、ネットからは「意地でも訂正記事の詳細は掲載せずにトンズラするつもりか」「徹底的に何もかも隠蔽するのかよ」「相変わらずズレてるなぁ 英文で訂正文を掲載し広報しろって言っているんですが」などの批判が上がっており、「毎日jpの次は毎日新聞の本体に矛先が行くだけ 誠実な対応をとらない限り何をやっても無駄」といった意見も出ている。こうした声に耳を傾けなければ、事態を収拾するのは難しいのではないだろうか。

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